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※西松建設裏金のばらまき先 ※西松建設事件の概要 西松建設関連の2つの政治団体は、「新政治問題研究会」(1995年11月設立)と「未来産業研究会」(1999年6月設立)。両政治団体ともに、西松建設の土木本部営業管理部長だった人物が代表で、今回の事件で裏金を管理・支出する役割をもったとされる西松建設の子会社「松栄不動産」の役員も務めていた。所在地は東京都千代田区内のビルの一室に同居。 政治資金収支報告書によると、両政治団体は2006年の解散までに、「会費」と資金集めパーティーで、あわせて約5億9000万円のカネを集め、約4億7000万円を政界にばらまいている。 「新政治問題研究会」と「未来産業研究会」の両政治団体は、西松建設が政界に献金するためにつくった政治団体。この献金方法は、外為法違反容疑で逮捕された前社長、国沢幹雄容疑者(70)が発案したとされている。 ※政治資金規正法 政治団体に対して設立の届出と政治資金収支報告書の提出義務を課して政治資金の流れを明らかにするとともに、政治活動に関する寄附(政治献金)や政治資金パーティーの制限、株式などによる投機的運用の禁止など政治資金の取り扱いを直接的に規制し、違反した場合には罰則なども課せられる。 2005年、日歯連闇献金事件を機に、政治資金団体に関する寄附の出入りについては原則銀行や郵便振込み等で行うことが義務づけられた。また、政党及び政治資金団体以外の政治団体間の寄附の上限(年間5000万円まで)が設けられた(それまでは無制限)。 2007年、事務所費問題を受け、資金管理団体による不動産取得の禁止や資金管理団体の収支報告義務の強化を内容とした改正が行われた。2008年、国会議員関係政治団体に関して、1円以上の領収書公開や第三者による監査義務付けを柱とした改正法施行(2009年分の収支報告書から適用)。 |