2013年 夏 1000年余続く 「相馬野馬追」参加記C 青山貞一 独立系メディア E−wave Tokyo 掲載月日:2013年7月30日 無断転載禁 |
ところで、南相馬市の現地では、色平医師はじめ思わぬ友人、知人にお会いすることもできました。 また前日まで降っていた豪雨もこの日はパタリと止み、とくに午後は好天の下ですべての行事が行われました。 数ある東北さらに日本の時代絵巻のなかでも500頭もの馬と甲冑をまとった武士に扮した人々が3日間にわたり奮闘する「相馬野馬追」は、必見です。 下は、「相馬野馬追」全体の執行委員長となっている櫻井勝延南相馬市長です。甲冑を身につけ、お行列にも参加していました。 左は甲冑を着た櫻井勝延南相馬市長、右は青山貞一 撮影:南相馬市職員 Nikon Coolpix S8 2013-7-28 櫻井さんが「佐久総合病院の色平医師も来ています」と会場にいらしていた色平さんをお呼びいただき、大変ひさびさに色平さんにもお会いすることができました。 また地元住民で、櫻井さんらと過去15年間、産業廃棄物処理施設建設問題でがんばられてきた斉藤さんにもお会いすることが出来ました。 大変お元気そうです! 左から櫻井市長、色平医師、青山 撮影:南相馬市職員 Nikon Coolpix S8 2013-7-28 今回は、日帰りで27日、そして29日の行事は観れませんでしたが、眼前で繰り広げられる<お行列>のほぼ全容と<甲冑競馬>それに<神旗争奪戦>をみることができました。 最終日の29日には、野馬懸が南相馬市(小高区) で朝から開催されます。 <野馬懸> 野馬懸 出典:相馬野馬追公式Webより 野馬懸は荒々しく繰りひろげられる古式の神事です。野馬懸は、多くの馬の中から神のおぼし召しにかなう馬を捕らえて奉納するという神事です。 昔の名残を留めている唯一の神事といわれ、古式にそったこの行事が、国の重要無形民俗文化財に指定される重要な要素となっています。 騎馬武者が馬を小高神社境内に追い込むところから行事が始まります。馬を素手で捕らえるのは、御小人とよばれる数十人の若者たちです。 小高神社神官のお祓いを受け、白鉢巻・白装束といういでたちで荒れ狂う馬の群れに飛び込む。屈強そうな馬に御神水に浸した「駒とり竿」で印をつけ、この馬を御小人総がかりで捕らえるのである。こうして第一番に捕らえた馬は、神馬として妙見社に奉納されます。 野馬懸行事をもって三日間にわたる相馬野馬追祭は幕を閉じるのことになります。 この後、南相馬市のバスで市役所近くにある福島駅東口行きの長距離バスに乗り帰宅の途に着きました。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2013-7-28 南相馬市長はじめ、関係者のみなさま、3.11以降の前代未聞の自然災害、人災の後、かくもすばらしい時代行事を挙行されていることに大感謝です。 櫻井市長が「青山さん、来年はぜひ池田こみちさんやお友達らをお連れして、いらしてください」と 大変あたたかいお言葉を頂きました。 櫻井さんは、宮沢賢治を尊敬され方だけあり、どんな厳しい時にも、笑顔で迎えてくれる心暖かいひとであると思います。私も見習わなければいけないといつも心がけています。 どんな厳しい時にも、笑顔で迎えてくれる櫻井さん 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2013-7-28 かくも厳しい状況の中で、関係町村、住民が尽力さえていることに敬意を表するとともに、一日も早く、地震、津波、原発事故による大災害から復興することを祈念いたします。 とりわけ、原発事故は、私達東京など大都市に住んでいる者に大きな責任があると私は常々考えており、事故後の測定、調査、現地視察、各種政策提言などはその一環として行ってきました。 お知らせ 今回<お行列>をデジタル・ハイビジョンカメラでほぼすべてを撮影することができました。近日中に超詳細画像モードの動画として、YouTubeやUSTREAMなどで公開します。 |