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おそらく最高の省エネ製品?
低価格LED電球

青山貞一 Teiichi Aoyama 
31
Dec. 2009
独立系メディア「今日のコラム」


 コペンハーゲンでのCOP15開催の直前、クライメイト・ゲートと呼ばれる地球温暖化問題の最も基礎的データが英国の大学の教授らによって改竄されていたことが分かり、日本以外の欧米では新聞のトップなど主要面を飾った。

 なぜ、いやいつものように、原発事故同様、日本だけはその手の出来事は談合的に大メディア全体に無視され、多くの国民はケナゲに大メディアと政府が繰り広げる温暖化キャンペーンに善意の協力をしている。

 もっぱら、エコカーであれエコ家電であれ、仮に買い換えた製品がいくばくか省エネであっても、廃棄物となった車や家電の処理や処分に膨大なエネルギーが投入されている現実がある。

 クライメイト・ゲートが意味するところは、総じて利権、権益である。何でもかんでも環境と言えば、地球温暖化対応と言えば簡単に騙され、高額製品であれ、税金を容認してしまう日本人的善意を来年以降、真に再考しなければならい。

 とはいえ、純粋、単純に世界中で従来の電球をこの製品に代えれば、明るさが同一で消費電力が約1/10、年間電気料金も約1/10、したがって間接的に排出されるCO2も約1/10になる魔法のような製品がでてきた。

 LED電球、発光ダイオード電球だ。

 発光ダイオードは、電飾などでよく使われているあれだが、これを照明に使うことで消費電力、価格、CO2排出量が従前よりいずれも1/10程度になる。


LED電球の例

 唯一の何点が購買時の価格だった。

 2009年6月、シャープが従来の約半額となる製品でLED電球市場に参入した。これまで実売価格で7000〜8000円していたLED電球を、一気に4000円以下で提供することを明らかにしたインパクトは大きかった。

 これに対して、6月22日には以前からLED電球を販売していた東芝ライテックも価格を大幅に引き下げた新製品を発表。量販店側の期待も大きく、専用売場を設置するなど、売り込みに力を入れている。 



東芝のLED電球例

 しかし、シャープや東芝の価格の2/3から1/2の低価格のLED電球が2009年12月もおしせまった22日、韓国最大手のLED照明メーカー「FAWOO TECHNOLOGY(ファウ テクノロジー)」から発売されることになった。

 またオリオン電機(本社・福井県越前市)と生活雑貨卸業のドウシシャ(同・大阪市)が共同開発した製品も40ワット相当と60ワット相当の明るさを持つ2種を販売している。

オリオン電気の2000円を切るLED電球の例

 割安な小型LEDチップを使用することで、コストをダウンし、40ワット相当が1980円、60ワット相当が2480円である。

 今後、世界中でこのLED電球が使われるようになれば、間違いなくそのぶん世界中の消費電力は減少することになる。また寿命と年間電気料金も間違いなく減少することになり、掛け値のない省エネ製品となる。

 階段の踊り場、トイレ、浴室など白熱電球を使うカ所では、頻繁にオンオフするため、どうしても寿命が短くなるが、LED電球なら切れる心配もほとんどなくなる。

低価格LED電球が相次いで登場

日刊ゲンダイ 12月31日10時00分

 寿命が長く、消費電力が少ないLED(発光ダイオード)電球の低価格品が相次いで発売されている。

 22日から売り出されたのは、韓国最大手のLED照明メーカー「FAWOO TECHNOLOGY(ファウ テクノロジー)」製で、価格は実勢価格より2〜3割安い2380円だ。

 輸入販売元の大塚商会広報担当者はこう言う。

「日本製のLEDチップを採用し、明るさは一般の白熱電球の30ワットに相当します。今までにないキャンドルのような細身のデザインで、高級感が出ています。このデザインのおかげで光を横方向にも明るく照らします。従来のLED電球は真下が非常に明るく、光が広範囲に行き渡らないのが欠点でしたが、この欠点を解消したのが大きな特徴。色は白色系と暖色系の2種類あります」

 現在、商品は大塚商会の通販サイト「P―tano」(http://www.p-tano.com/)とネット通販「楽天市場」で売っている。来春には大手家電量販店でも販売する見込み。発売1年間で10万個を見込む。

 低価格LED電球の先鞭をつけたのはオリオン電機(本社・福井県越前市)と生活雑貨卸業のドウシシャ(同・大阪市)の共同開発品。

 タイで生産しており、今月初旬から40ワット相当と60ワット相当の明るさを持つ2種を販売している。割安な小型LEDチップを使用することで、コストをダウンし、40ワット相当が1980円、60ワット相当が2480円だ。

 ドウシシャの「ルミナス」ブランドで、イトーヨーカドーなどで売っている。

「発売して約1カ月ですが、滑り出しは好調です。供給が追いつくか心配になるほどです。月間の販売目標は10万個で、この調子ならクリアできそうです」(ドウシシャ広報担当者)

 オリオン電機は蛍光灯型のLED照明の開発にも着手している。

 低価格LED電球の時代が本格的に到来したようだ。