|
||
政府は高速道路料金1000円を開始し、全国各地の高速道路で交通量が3割から2倍と大幅に増加したことが分かった。 大マスコミは、小沢代表秘書逮捕問題同様、高速道路料金1000円問題でも、国民はただ情報を垂れ流している。 よく考えてみれば分かるように、京都議定書で日本政府が世界に公約した1990年に対比して二酸化炭素を2008年から2012年の間に6%削減する公約の達成がこれによりさらに遠のいた。 一方で、地球環境問題でバカ騒ぎし、膨大な記事を垂れ流している大マスコミが他方で1000円で高速道路乗り放題を無批判で記事を垂れ流している様は、きわめて異常だ。
周知のように、日本は京都議定書における6%削減が達成できないばかりか、逆に二酸化炭素は13%も1990年に対比して増えている。 日本政府は森林による吸収やいわゆる京都メカニズムなど、あれこれ姑息な方法を提案しているが、それらを総動員しても国際公約はまったく達成できそうもないのが現状であり実態だ。 二酸化炭素が特に増えている分野は<石炭火力>と<自動車を中心とした運輸部門>と<民生・業務部門>である。1992年時点で全体の18%程度だった運輸部門は2003年度で21%、現在は推定でさらに超えているはずだ。運輸部門の85%−90%は自動車である。 にもかかわらず、京都議定書の国際公約など何処吹く風とばかり、日本政府は高速道路料金を1000円として交通量が増えたと情報を垂れ流している。さらにそれをそのまま記事を書きまくっている大マスコミは一体なんなんだ! 高速料金が1000円で乗り放題となったことで、一般道路から高速道路に切り替えた場合もあるだろうが、その多くは今まで遠出しなかった人々が新たに高速道路を使って遠出しているのであり、新たに走行量は間違いなく増えているはずである。 となれば、今後2年間、政府・自民党の選挙対策的なバラマキ政策が続けば、間違いなく自動車由来の二酸化炭素は増加する。 政府は百年に一度の金融危機だから、京都議定書、気候変動、温暖化なんてクソ食らえなのだろうか? それにしても相も変わらず政府・自民党が垂れ流す「大本営発表」を何ら識者らのコメントもなくそのまま垂れ流すマスコミは、情報操作による世論誘導以外のなにものでもない。政府広報はNHKだけで沢山だ! そもそもこのETC車への1000円料金は、国土交通官僚の天下り組織づくりと関係しているという情報もある。また民主党の道路政策のパクリとも言える。さらにフェリーなどがこの施策によって廃業に追い込まれる可能性すらある。 マスコミは本来、それらの課題、問題点を徹底取材し、この種の自民党の選挙目当ての安直で、いい加減な施策を批判すべきであろう。 底なしの日本の大マスコミの質の劣化には目を覆いたくなるものがある! |