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ニューヨーク高級売春組織
の元所有者が顧客を暴露!


青山貞一 Teiichi Aoyama 31 March 2009

独立系メディア「今日のコラム」

 
 私は米国をして「腐っても鯛」と常々言ってきた。

 その理由はいくつかあるが、そのひとつは、いかなる秘密や悪事も必ず公開されることにある。

 昨年、ニューヨーク知事だったエリオット・スピッツァー氏が売春スキャンダルで知事を辞めたが、そのスピッツァー前知事がいりびたっていたのが、米最大の高級売春組織だった。


2006年時点のエリオット・スピッツァー一家。 Source:AFP

 以下はそれに関連する記事。

2008年3月12日 (水)
ニューヨーク州知事辞任表明

高級売春組織の顧客だったというスキャンダルが数々のマスメディアで騒がれたことにより辞任を噂されていた スピッツァー州知事(NY)が2008年3月12日、正式に辞意を表明した。

これによって、2008年3月17日に副知事のデビット・パターソン氏 (視覚障害者)が自動的に州知事に就任する見込みである。 ニューヨーク州初の黒人知事が誕生することとなる。

連邦検察当局が高級売春組織「エンペラーズ・クラブ」を摘発したことで、スピッツァー州知事が同組織の常連であったことが判明した。

同氏は知事に就任する前はニューヨーク州の司法長官として、組織売春などを摘発する側に
いただけに、今回、同氏が同売春組織の常連客で組織に8万ドル(約820万円)を支払っていたことが明らかとなり、同知事も捜査対象となったことで、 アメリカでは大スキャンダルとなった。

同知事はニューヨーク州司法長官時代、大手証券や保険会社の不正を相次いで摘発するなどの
辣腕ぶりで知られ、民主党のホープとされていた。現行の大統領予備選では同州選出のヒラリー・クリントン氏を支持しており、同陣営の大きな打撃となる可能性が指摘されている。

ニューヨーク州民にとっては、道徳性を大切にした「正義の味方」と指示されていたスピッツァー州知事の今回のスキャンダルでの辞任は、大きな衝撃をもたらしている。

同知事は記者会見で「家族に対する責任を裏切った。家族とみなさまに深く謝罪する。」と述べている。また、同知事の妻も「この州をもっと住みやすくすると約束した州民の皆様にお詫びしたい。」と述べた。

Source:OFF LINE COMMUNICATIONS, INC.


 以下は前ニューヨーク州知事が入れ込んだコールガールの弁。

辞任したスピッツァー知事のお気に入りコールガール

 買春疑惑で米ニューヨーク州知事を辞任したスピッツァー知事(48)。

 「民主党のホープ」と言われた男の政治生命を一発で断ち切ったのは、美貌(びぼう)と抜群のスタイルで、エンターテインメント界での活躍を夢見ていたコールガールだった。

 NYを騒然とさせたスキャンダルに沈静化の兆しはなく、高級売春クラブのコールガールまで顔出しで出演し、実態を赤裸々に語るなど依然ヒートアップしている。

 ニューヨークタイムズ紙は、知事と関係を持った売春組織「エンペラー・クラブVIP」のコールガール、「クリステン」(163センチ、47キロ)の電話インタビューに成功した。

 「クリステン」の本名は、アシュレー・アレクサンドラ・デュプレさん(22)。ソフトな語り口で「ここのところよく眠れない。

 私のことをモンスター(怪物)だと思わないで。つらいし、複雑だ」と答えた。デュプレさんは17歳でニュージャージー州の自宅から家出し、NYのナイトクラブで歌手をしながら一流ミュージシャンを夢見ていた。

 リズム&ブルースが得意だという。現在はNY・マンハッタンの高級アパート暮らし。彼女のウエブサイトには、最近吹き込んだ曲があり、「あなたは私を扱える?」という意味深長な歌詞もあった。

 だが、この騒動で「しばらくは友人のレストランで働くか、自宅に戻ってのんびりするか、嵐の過ぎ去るのを待ちたい」とも語った。

 先週本人から「法的なトラブルに巻き込まれている」という電話を受けた母親(46)は「高校生の時は反抗的だったけど、今はとても良好な関係よ。彼女は22歳だけど、まるで政治家みたいに人を動かすのよ」と話している。

 彼女の組織でのランク付け(ダイヤモンドで表示し、最高は7個で1時間5500ドル)は中くらいで、1時間1000ドル(10万円)だった。計8万ドル(約800万円)も買春につぎ込でいたスピッツァー氏は13日未明、妻とともに辞任会見に臨み、「NYの全住民に心から謝罪する」と述べた。

 一方、NBCテレビは、現役の高級売春婦という女性を素顔のまま登場させ、「高級売春婦であることの楽しさと生きがい」を語らせた。「去年は50万ドル(約5000万円)を稼いだわ。1晩3000ドル。顧客はビジネスマン、プロスポーツ選手、もちろん、政治家も。

 セックスもするけど、いかに知的な会話ができるかがカギね。28歳か29歳まで続けたら、辞めるつもりよ」ABCテレビは関心を集めている組織の顧客リストについて、「ニューヨークの別の公人が顧客だった。またイギリスの新聞は富裕な公爵が顧客だったと暴露した」などと伝えた。騒ぎは当分収まりそうもない。

Source:http://blog.goo.ne.jp/tabejan/e/c59a5ac71afd6c209537230c8c452f6d


 ところで今現在、米国で政治家やビッグビジネストップを震撼とさせている一冊の本がある。

 それはクリスティン・デービスという女性が書き下ろした「マンハッタン・マダム」である。副題には米国で最も成功した売春組織の内幕とある。

 高級コールガール問題は、何もニューヨーク州前知事で終わらなかったのだ。

 
 以下は、米国の政治家や俳優、プロスポーツ選手、大企業社長等、VIPを震え上がらせている著作「マンハッタン・マダム」のまえがき概要。

 クリスティン・デイヴィス(通称マンハッタン・マダム)は、ニューヨーク界隈で最も成功した高級売春組織を所有していた。その高級売春組織は、年間の総売上が日本円で約5億円、1万人の金持ちでパワフルかつ著名な顧客をもっていたという。

 2008年、クリスティン・デービスは売春組織を閉鎖、4カ月間獄中で過ごした。現在、彼女はいままでしてきたことを暴露しようとしている。

 以下は前書きの全文。

 Kristin Davis, a.k.a. The Manhattan Madam, owned New York 's most successful prostitution ring, with over $5 million in annual sales and a roster of 10,000 rich, powerful, and famous clients. In 2008, Kristin closed her business-and spent four months in prison-and now she's ready to tell her story.

 In The Manhattan Madam , Kristin takes readers on a whirlwind trip through the sex industry and reveals many exciting and surprising facts. You'll learn her compelling life story, from her stint working for Heidi Fleiss to her rise to success in hedge funds, to her domination of the New York City prostitution business. You will be amazed by her intelligent use of technology to build a truly 21 st century brothel, applying the latest innovations to "the world's oldest profession." And you'll learn the secrets behind why she had the most loyal clientele in the business.

 Just a few of her 10,000 clients:

 An internationally best-selling author who closed Kristin's business for a night so he could have all the girls to himself An Oscar-winning actor who engaged in hot tub hijinks. Wall Street titans who spent hundreds of thousands of dollars on hookers. From sex to drugs to corporate espionage, this riveting book has all the elements of a classic page-turner. Kristin's breaking her silence-and the prostitution business will never be the same.

「NY高級売春経営」マンハッタン・マダムすべて話します

 25日、ニューヨークのナイトクラブ「ケインラックス」でくつろいでいる女性は、クリスティン・デービス(32)。「マンハッタン・マダム」の異名で、米最大の高級売春組織を仕切っていた女性だ。1年ほど前、スピッツァー前NY州知事が買春スキャンダルで辞任したが、前知事がハマっていたコールガールも彼女の組織の女だった。

 デービスは最近、クラブを利用していた有名人の秘密をすべて暴露するeブック「ザ・マンハッタン・マダム」をネットで出版。本をダウンロードするサイトには「クリスティンの顧客だったセレブ、政治家、ウォールストリートの大物たちの汚れた秘密。誰が彼女の組織を利用し、どんな要求をしていたかを知ってショックを受けるでしょう!」と書かれている。元顧客は戦々恐々?

(日刊ゲンダイ2009年3月27日掲載)