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次は群馬県、長野県、新潟県、まさに上信越、3つの県境に位置する野反湖だ。野反湖は上信越高原国立公園の中心に位置している。 野反湖にはいままで5−6回でかけているが、これほど好天に恵まれた日はない。いつも曇りか霧、強風ばかり、快晴でほとんど無風は今回がはじめてだ。 季節柄、ニッコウキスゲやヤナギランなどの高山植物は咲いていなかったが、何しろ天気がすばらしく、この世のものとは思えないほど湖の色が美しい。一同感激! 真夏の野反湖 撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix S8 下は野反湖東河畔に広がる富士見峠から八間山。湖の青さ、山々の緑が本当に美しい。山の右側にある灰色の部分は、高山植物コマクサを生育している傾斜地。 真夏の野反湖東部湖畔に広がる富士見峠から八間山 撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix S8 野反湖北部一帯は、佐武流山周辺は、ブナ林などの原生的な天然林による森林生態系の保護地域となっている。これに象徴されるように、野反湖一帯は、自然景観、自然生態系的な見地から見ても希有な地域である。 今回も湖畔まで降りる。途中、高山植物に出会うが、ニッコウキスゲ(ここではノゾリキスゲ)はすでに終わっていた。残念無念。 湖畔に降りるとヤナギラン、ツリガネニンジン、ワレモコウ、マツムシソウ、ハクサン・フウロなどがひっそりと咲いている! ヤナギラン 撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix S8 ツリガネニンジン 撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix S8 マツムシソウ 撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix S8 ハクサンフウロ 撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix S8 野反湖の湖畔は、いつきても月世界のような地形だ。天気がよいのでいつもと色が違う。 真夏の野反湖の湖畔 撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix S8 一端、駐車場に戻った後、今回ははじめて湖畔東の富士見峠に広がる八間山を少しだけ登る。下の写真は登る途中で撮影したものだ。ここからは榛名山系がよく見える。 富士見峠から見た榛名山系 撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix S8 ここを登ってゆくと、コマクサの育成地がある。下はそこで撮影したコマクサだ。 八間山の傾斜地にひそり咲くコマクサ 撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix S8 八間山の傾斜地にひそり咲くコマクサ 撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix S8
コマクサは、現地にあった高山植物の解説。ちょうど今が先頃である! 野反湖は別荘から約1時間かかるが、いつ来てもその都度新たな発見があって楽しい。ここのコマクサは隣の草津 白根山にも移植されている。 八間山の傾斜地から駐車場に降りる途中、高山蝶の一種、ベニヒカゲを発見した! 高山蝶、ベニヒカゲ 撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix S8 ベニヒカゲは、年1回夏に発生するジャノメチョウの仲間。本州では標高1,500m以上の亜高山帯で見られ幼虫は、イネ科植物、オニノガリヤスなど。亜高山帯に見られるスゲ属を食す。ちなみに野反湖は1500m。ヒカゲという名前が付いているが、陽の当たる場所にも飛来する。 真夏の野反湖。八間山の傾斜地から 撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix S8 下は八間山の麓、富士見峠から見た野反湖駐車場。 八間山の麓、富士見峠から見た野反湖駐車場 撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix S8 下は駐車場のそばに咲いていたマツムシソウだ。何とも可憐だ! マツムシソウ 撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix S8
つづく |