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桐生織物記念館を後に、私達は「蕎麦蔵桃太郎」というおそば屋さんで昼食をとった後、織物参考館”紫”に向かった。 桐生市内には、のこぎりの歯のような形の屋根を持った織物工場がたくさんあり、博物館や記念館として利用されている。 私達が向かった織物参考館“紫”(きりゅうおりものさんこうかん ゆかり)もそのひとつだ。群馬県桐生市東四丁目にある。 織物参考館“紫”の入り口 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2012-10-7 この参考館は、秀織物株式会社が旧工場を利用して運営しており、桐生織に関する資料や織機・器具などの展示を行っている。 旧鋸屋根工場や撚糸場、釜場、整経場などの建物が、展示室や体験学習室となっており、藍染めや手織りが体験できる。また、隣接する森秀織物工場は見学が可能である。 織物参考館“紫”の外観、ノコギリ屋根となっている 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2012-10-7 ノコギリ屋根の片面は下の写真のように明かり取りの窓となっている。 織物参考館“紫”のノコギリ屋根の内側 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2012-10-7 工場群や森島家住宅は、初代森島秀が森秀織物を創業した大正13年(1924年)前後に建築されたもので、平成18年(2006年)には、国の登録有形文化財に登録された。 内部には下の写真にあるように、大昔から現代までの織物機械が旧工場内に所狭しとたくさん展示されている。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2012-10-7 しかも、どの織物機械も単なる展示品ではなく、今でも稼働する。実際、説明してくれる女性が動かし方を教えてくれ、横糸を入れる練習もさせてくれた。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2012-10-7 撮影:青山貞一 その中にはジャガード機もあった。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2012-10-7 織物参考館”紫”では、織物の歴史を知ってもらうよう消えつつある古い染織技術、文化の発展、足跡を物語る貴重な資料1,200点余りを展示している。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2012-10-7 さらに、染色、手織り教室も開校している。下は染色を入れてある壺である。 染色を入れてある壺 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2012-10-7 庭には染色用の植物も栽培していた。 写真を撮る鷹取敦さん 右は説明員の女性 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2012-10-7 なお、入場料は大人ひとり700円と他の博物館、記念館などが無料であるのに対し高いが、それだけの価値がある展示や体験がこの織物参考館“紫”にあることが分かった。 それにしても、一民間織物企業がここまで織機を集め、展示していること自体すばらしいことである。 展示施設の後ろに、コンピュータで制御された織物機が「織物カレンダー」や「織物掛け軸」を織っており、全国に出荷している。また、入り口近くに、さまざまな製品の即売展示コーナーもある。 動画撮影:青山貞一 この後、私達は足利市に向かった。特集終わり |