高輪泉岳寺に隣接した ８階マンション建設紛争 住民インタビュー 池田こみち Komichi Ikeda Octoberr ２１, 2014 独立系メディア E-wave Tokyo Alternative Media E-wave Tokyo |
すでにＴＢＳの噂の東京マガジンで紹介され、鷹取敦氏の以下の論考でも紹介された東京都港区高輪にある赤穂浪士で有名な泉岳寺の中門に隣接し、８階建てのマンションが区内業者により計画され、すでに既存建物の解体、整地が終了している問題に関連し、2014年10月20日（月）午後17:00〜17:30、現地に青山貞一、池田こみちが行き、地域住民インタビューを行った。  撮影：青山貞一 独立系メディアE-wave Tokyo共同代表  解体工事中の写真 出典：グーグルマップ、ストリートビュー  出典：「国指定史跡・泉岳寺の歴史的文化財を守る会」サイト 以下は一問一答である。 日時：2014年10月20日（月）午後17:00〜17:30 場所：高輪泉岳寺 門前 土産店前 ヒアリング対象：女性Ａさん インタビューアー：池田こみち 独立系メディアE-wave Tokyo共同代表  撮影：青山貞一 独立系メディアE-wave Tokyo共同代表 Ｑ１：工事は着工したのですか。 問題のマンションの工事は、反対運動でもめていることから着工には至っていない。請け負った建設会社が躊躇しているという話を聞いた。 Ｑ２：外に大勢いる作業着、ガードマン風の人たちは、マンション建設事業者の関連ですか。 そうではなく、都の下水道工事の関係者だと思います。マンション関係の業者の人は一人くらいしか来ていないようです。 Ｑ３：建設反対の看板が出ていますが、泉岳寺さんは明確に反対を表明しておられるのですか。 そうです。書院も新しく作られて檀家の方々もお寺自身もはっきり明確に反対しています。寄付も集めています。また、署名もこれまでに１万人くらい集まっています。外国人の方も多く署名して頂いています。 泉岳寺Ｗｅｂサイト http://www.sengakuji.or.jp/about_sengakuji/keidai_info.html 再建された書院について http://www.sengakuji.or.jp/syoin_info/ Ｑ４：この土地にはもともとはどのような建物があったのですか。 もともとは３階建ての立派なお宅で地下室もありました。個人の方のお宅でしたが、そこを売却されてその後、このマンション開発問題が起きました。 Ｑ５ 不動産会社はかなり強引に進めようとしているのですか。 はい、門前で先日も業者と反対住民との間で大変もめました。区役所の課長が間に入って説明会などもやっていますが、説明がのらりくらりしていて埓があきません。法律には適合しているということばかり主張しているようです。 先日、もとのお宅の解体工事がありましたが、業者が悪質で、工事期間中の騒音、振動がものすごくて、何回も警察を呼ぶ騒ぎでした。また、建物を覆うシートの貼り方も杜撰で、埃が酷く、大変な思いをしました。 Ｑ６ 質の悪い業者に依頼したのでしょうか。適切なコストを支払っていない可能性もあるのではないでしょうか。 契約内容まではわかりませんが、働いている人はほとんどが外国人でした。参拝の方や観光客の方も来られるのでもっとちゃんとした作業をしてほしかったと思います。 Ｑ７ 不動産会社について何かご存じですか。 建築主である第一リアルター株式会社（〒107-6031 東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル31階）ですが、事務所は森ビルの中にありますから森ビルとの関係が深いのではと思います。 会社のＷｅｂサイトURL：http://www.d1rc.com/company/ Ｑ８ 区役所の対応はどうですか。立て看板を下げるように言いに来たようですが。 区民の立場より事業者よりの態度だと感じます。 本来、港区が土地を買い取るべきだと泉岳寺さんのご住職もおっしゃっていましたが、住民の反対運動として区に買い上げてほしいということはまだ言ってないと思います。 １０月９日に港区議会に提出していた業者に区の徹底した指導を求める請願（国指定史跡・泉岳寺隣接マンション建設計画に関する請願）を港区議会は全員一致で採択したのですが、その後、区は何もまだ動いていませんし、区議会もそれ以上の動きは見せておらず、何も具体的な対応はなされていません。 |