イエメン、大統領ヘリで脱出 米国人全員帰還、 シーレーン防衛、チョークポイントの行方 青山貞一 掲載日:2015年3月26日 独立系メディア E-wave Tokyo 無断転載禁 |
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, イエメンを掌握した反政府勢力フーシ派はシーア派の一部です。周知のように世界最大のイスラム、シーア派はイランです。一方、エジプトはスンニ派です。 , 先にお送りしました論考にあるように、写真にある3つの★のチョーク・ポイントは、実質的にエジプト、イラン、イエメンといずれも現在反米諸国となっています。 言うまでも無く一つ目のチョークポイント★、スエズ運河はエジプトが、二つ目のチョーク・ポイント★、ホルムズ海峡はイランが、そして三つ目のチョーク・ポイント★、アラビア半島最南端がイエメンが実効支配することになります。
出典:グーグルマップ ところで、エジプトは米国と同盟関係にありましたが、ここに来てロシアがエジプトに急接近しています。 , ◆ロシア、エジプトに急接近…米国との同盟に揺さぶり イスラエル紙はオバマ政権批判 New Sphere誌 http://newsphere.jp/world-report/20150216-1/ とりわけこの一年。となると、重要な3つの★のすべてが反米諸国に実効支配されることなり、当該地域のEU、米国のシーレーンは反米であり同時にロシアの影響を強く持つ国々により支配されることになるのです。ロシアはスンニ派、シーア派を超えてイスラム諸国への影響力を強めていることに注目すべきです。 , 米国ですら逃げ出す地域に、日本が外交、防衛で影響力を行使など出来るわけがありません。その意味でも米国盲従、一辺倒の日本は、まるで国際情勢を独自に監視判断しているとは言えません。もっと多極分散的外交をすべきでしょう。 , , |