2年ぶりの桜井市長講義 南相馬に私塾つくりたい! 青山貞一 Teiichi Aoyama 政策学校一新塾共同代表 April 12 ,2014 Alternative Media E-wave Tokyo 無断転載禁 |
2014年4月11日は、南相馬市の桜井勝延市長を政策学校一新塾にお招きし、南相馬市が地震、津波、原発事故の三重苦からいかに復旧、復興しつつあるか、その背景にある桜井市長のミッション、パッション、アクションを具体的な事例をもとにとことんお話しすることができました。 桜井市長を塾生に紹介する青山貞一(左) 撮影:鷹取敦 桜井市長とは昨年7月の相馬野馬追でご一緒して以来ですが、四方八方孤軍奮闘されている実態を伺い、また大変お元気なご様子で安心しました。 左から櫻井市長、色平医師、青山 撮影:南相馬市職員 Nikon Coolpix S8 2013-7-28 左は甲冑を着た櫻井勝延南相馬市長、右は青山貞一 撮影:南相馬市職員 Nikon Coolpix S8 2013-7-28 昨日の桜井勝延さんの講義のなかで、今まで聞いていなかったことが聞けました。3.11の直後、南相馬が孤立した時、新潟県の泉田知事から桜井さんに直接電話があり、何百人でも市民をバスで送ってください。新潟県がお引き受けしますと言われ、実際に被災者、避難者を多数、黙って引き受けてくれたそうです。 講演中の桜井市長 撮影:鷹取敦 2014-4-12 政策学校一新塾にて 昨日の桜井さんの講義の中で固有名詞が出てきたのは、上述の新潟県知事の泉田さんと城南信用金庫の吉原理事長のふたりです。 城南信金理事長については、たまたま当日の東京新聞朝刊に大きくインタビュー記事がありました。ちなみに、吉原理事長はは脱原発首長会議の支援メンバーにも入っているので、5月下旬に脱原発首長会議で青山、鷹取が京都で講演する際にお会いできればと思います。 また城南信用金庫は私の地元、東京都品川区に本社があり研究所がある目黒区大岡山駅近くに支店があるので、私メインバンクを城南信用金庫に変えようと思っています。 ◆「原発ゼロで経済成長」 城南信金理事長インタビュー http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2014041102000132.html 2014年4月11日 東京新聞 朝刊 ところで桜井さんとは、昨年夏の相馬野馬追行事以来ですが、大変お元気で2期目の選挙戦では、330kmを走り、南相馬市民と Face to Face で議論したそうです。 ご承知のように3.11以降行われた福島県内での市町村選挙では大部分の現役首長が落選し、再選されたのは相馬市長と南相馬市長くらいだけでした。 桜井さんは第二位に大差を付け当選されています。 桜井さんは、ことあるたびに国、官邸、大臣、官僚らに地方、地域の課題をぶつけ、また政策提言してきましたが、その桜井さんは、昨日の講演の中で現地からみると、今の自民党政権も以前の民主党政権も地域の実情が分かっていないということでは、同じだとおっしゃっていました。 福島浜通りの実態を知らずして、原発再稼働などとんでもないとおっしゃっていました。 塾生との質疑応答の中で、一新塾に刺激され、南相馬に松下村塾的な小さな塾をつくり、これから地域そして日本をささえるべきひとづくりをしたいとマジに提案されていました。塾生に講師陣はと聞かれると、具体的に固有名前を出されていました。 質疑応答、議論中の桜井市長 撮影:青山貞一 これはすばらしいことです! まちづくりも国づくりも、ひとづくりからです。現場主義で主体的市民の桜井さんが塾長として、ぜひ後進の指導にあたってもらいたいものです。 桜井市長に松下村塾をといっていましたが、どうせつくるなら薩長土肥だけでなく、会津藩(斗南藩)、そして相馬にあった中村藩さらに米澤藩の人材を集めたいですね。 ところで下の写真は2年前、桜井市長が一新塾生に残した色紙です。まさに、書かれている通りですね。 今回、「人は恥をかいただけ成長する」と書かれましたが、まさにその通りでしょう。小保方さん(29歳)もひどいバッシングとハラスメントを受けた分だけ将来、すばらしい研究者となってほしいと思います。 また桜井市長が2012年に一新塾講義で残した<天は自ら助くる者を助く>について調べて見ました。以下の通りです。まさにその通り、主体的市民そのものです。 <天は自ら助くる者を助く> 【読み】 てんはみずからたすくるものをたすく 【意味】 天は自ら助くる者を助くとは、人に頼らず自分自身で 努力する者には、天が助け、幸福をもたらすということ。 【注釈】「Heaven(God) helps those who help themselves.」 他人に頼らず、自立して努力する者には天の助けがあり、必ず幸福 になるという意味。怠惰な者には、決して幸福は訪れないということ。 【類義】 人事を尽くして天命を待つ 終了後、桜井さんと一新塾で青山と共同代表をされかつ事務局長の森嶋信夫さん、環境総合研究所の池田こみち、鷹取敦の4人で田町駅近くの居酒屋でひさびさ3時間ほど徹底議論いたしました。 撮影:青山貞一 下の写真は地下鉄三田線の三田駅前で撮影したものです。桜井さんは可愛らしいです(笑い)。 左から池田、桜井、青山 撮影:鷹取敦 2014-4-12 地下鉄三田駅前にて 最終的に、自宅に帰ったのは午前1時頃、ひさびさ午前様となってしまいましたが、桜井さんのすさまじい「格闘」を、リアリティもって伺うことができ、たいへん良かったと思います。 おそらくこんな希有で破天荒な市長は日本ひろしと言え、他にいないでしょう。楽しい夜でした! |