川内原発事故時の 代替避難ルートの検討 青山貞一 東京都市大学名誉教授 池田こみち 環境総合研究所顧問 掲載日:2014年3月31日 独立系メディア E-wave Tokyo 無断転載禁 |
以下は鹿児島県薩摩川内市にある九州電力川内原子力発電所が事故を起こした場合の風向別の避難道路代替ルートと行き先まで自動車で移動する場合にかかる所要時間の検討例である。 ただし、平常時の所要時間は、グーグルマップのルート検索によるものである。以下の所要時間は渋滞が起きていない場合である。実際には、同一道路へ自動車が集中することにより、数倍の所要時間がかかる可能性がある。 ◆薩摩川内市を中心とした九州南部の道路網図 本道路マップは、マウスにより東西南北の移動、拡大・縮小が可能 出典:グーグルマップ 一方、以下に記したように、風向との関連での避難方向は単一ではなく、下図に示すように、@風上側、A事故時に原発からの放射性物質の拡散プリュームに直角となる2方向、あわせて3方向が基本となるので、多様な方向及び道路選択が可能となる。 しかし、海や山など地形次第では、上記の選択すべき3方向のうち、2つあるいはひとつに限定されることもある。 汚染のプリューム方向と逃げる方向について しかし、風向、風速は一定ではなく、1時間の間にも変わる可能性がある。したがって、いずれの場合も、できるだけ遠くに避難することが基本となる。 (1)北風系で風上側(北側、水俣市)に避難する場合 (東風系、西風系の場合も同様) ルートa 薩摩川内市役所から水俣市へ 出典:グーグルマップ 国道328号線イメージ 出典:グーグルマップ ストリートビュー ルートb 薩摩川内市役所から水俣市へ 国道3号線イメージ 出典:グーグルマップ ストリートビュー (2)南風系で風上側(南側、指宿市)に避難する場合 (東風系、西風系の場合も同様) 図 川内原発事故時、南風、風速2m/s、大気安定度D ルートc 薩摩川内市役所から指宿市へ 出典:グーグルマップ ストリートビュー 県道232号線イメージ 出典:グーグルマップ ストリートビュー (3)東風系の場合に風上側(東側、都城市)に避難する場合 ルートd 薩摩川内市役所から都城市へ 出典:グーグルマップ 国道10号線イメージ 出典:グーグルマップ ストリートビュー ルートe 薩摩川内市役所から都城市へ 出典:グーグルマップ |