STAP細胞、特許出願及び Nature論文の共著者について 青山貞一 Teiichi Aoyama April 13 ,2014 Alternative Media E-wave Tokyo 無断転載禁 |
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ブログでSTAP細胞の特許申請について書きました。このSTAP細胞の国際特許出願(EU・ドイツ))について、国際特許申請(EU・ドイツ)データベースで検索してみると、以下の7名が連記となって申請されていることがわかります。 以下は国際特許申請の欧州事務所(EU・ドイツ)の公式Webにおける関連データです。日本語版Web ★小保方氏特許出願詳細 Google 申請者を見ると米国ハーバード大のチャールズ・バカンティー教授が筆頭となっており、2人目にマーチン・バカンティーがいます。そして4人目に小保方晴子さんがいます。3人目の小島氏はハーバード大学の准教授です。さらに5人目に若山氏、6人目に笹井氏、7人目に大和氏がおります。 1VACANTI, Charles A.; (US). 2 VACANTI, Martin P.; (US). 3 KOJIMA, Koji; (US). 4 OBOKATA, Haruko; (JP). 5 WAKAYAMA, Teruhiko; (JP). 6 SASAI, Yoshiki; (JP). 7 YAMATO, Masayuki; (JP) 特許の申請年次は、2012年4月24日に申請し、公開されたのは2013年10月31日のようです。 さらに調査して見ると、何んとハーバード大のバカンティー氏の家には4人の研究者がおり、4人とも医学博士の研究者です。 Joseph P. Vacanti, M.D., BS'70 Charles A. Vacanti, M.D., BS'72 Martin P. Vacanti, BS’74, MD'82 Francis X. Vacanti, M.D., BS'74 なお、笹井氏は京都大学再生医科学研究所教授に36歳の若さで就任し、現在理研における小保方さんの上司となっている方です。笹井氏は来週、単独会見することになっています。若山氏は山梨大学生命環境学部附属ライフサイエンス実験施設長です。大和雅之氏は東京女子医科大学大学院先端生命医科学系専攻教授。
<参照>小保方さんらのネイチャー英論文全文 Stimulus-triggered fate conversion of somatic cells into pluripotency Haruko Obokata, Teruhiko Wakayama, Yoshiki Sasai, Koji Kojima, Martin P. Vacanti, Hitoshi Niwa, Masayuki Yamato & Charles A. Vacanti http://www.nature.com/nature/journal/v505/n7485/full/nature12968.html なお、特許出願筆頭者の VACANTI, Charles A の経歴、業績を見ると、何と300本近く論文の執筆者及び共著作者となっていることが分かります。 以上はEU/ドイツの特許出願情報ですが、米国はどうでしょうか? 以下が米国商務省の特許商標オフィスの公式Webのエントランス画面です。 公式Web 発明者にCharles A. Vacantiを入れて検索すると、以下の情報が検索されました。18本の特許出願をしていることが分かりました。一方、Haruko Obokataで検索するとゼロとなりました。
以下は最新の特許申請案件についての概要です。細胞関連の特許申請には間違いありませんが、STAP細胞関連では内容です。しかも、申請が2013年10月8日となっています。関連情報、関連特許、関連論文に小保方さんの名前がないので、STAP細胞関連ではないようです。
以下は、Natureに論文が掲載された際、論文の共同執筆者でアメリカのハーバード大学のチャールズ・バカンティ教授への英国BBCのインタビューの概要です。 2001年に論文をまとめたときは、 読んだ人たちに批判された。およそ10年間にわたり、この研究を続けてきたので驚いたというよりも ほっとしたという感じだ」とこれまでの苦労を振り返りました。 そのうえで、「私たちの手法を使えば、簡単かつ単純な方法で万能細胞を作製できる。 研究成果が実用化されれば、治療を受ける人の経済的な負担を減らすことになるだろう」と 今後の実用化に期待を示した。 また、バカンティ教授は、所属する研究機関の発表の中で、「強いストレスにさらされたり損傷したりすることで、 分化した細胞の運命が劇的に変わることが示せた。この成果は、ES細胞やiPS細胞とは 異なる可能性を秘めている」とコメントし、次の段階はほかの哺乳類やヒトの細胞でも同じ現象が見られるか 確かめることだと指摘しています。 そして、「今回の成果は日本とアメリカの研究機関の協力がなければ実現しなかった」と評価しています。 上記は英国BBCによるバカンティー教授インタビューですが、NYT(ニューヨークタイムズ)によるバカンティー教授らによるSTAP細胞発見についての記事を以下に示します。以下の記事は、ネイチャーにSTAP細胞関連の2つの論文が掲載された長後のものです。2つの論文の内野2つ目が小保方さんがファーストオーサーとなっている論文となります。 チャールズ・バカンティ教授(ボストンブリガム病院)における組織工学・再生医療研究室の室長であり、今回の研究の著者でもある)は、STAP細胞作製技術は、クローン動物、もしくはクローン人間の作製でさえより簡単に行えるクローニング方法になり得るため、倫理的な問題も引き起こすかもしれないと述べた 何人かの専門家は、新しい手法についてよく知ることと、従来の幹細胞作成法も近年著しく向上してきたことについてよく知る必要があると警告した。「従来の方法も既にかなり進んでいる」カリフォルニア大学サンフランシスコ校の科学者、シェン・ディングは述べている。「この手法が(iPSなどの)従来の方法より優れていて、安全で実用的と決めるにはまだ早すぎる」と。 もしこの技術が患者の治療に使われるなら、新生児ではなく成人から細胞を取得できなくてはならない。バカンティ教授iによると、彼らは既に成熟したサルの細胞と、ヒトの新生児の皮膚細胞からSTAP細胞を作ることに成功しているが、人間の成人からはまだだ。(訳者注:別の報道では、ヒトの新生児の皮膚から作製したSTAP細胞は、まだきちんと特徴づけできていないと言っている。たぶんバカンティ教授がニューヨーク帯ズム記者に誇大にPRしたか、記者が早とちりしたかのどちらかだろう) バカンティ教授iは、この研究は数年前に彼のラボの研究員らが、成熟したヒトや動物の体から多能性細胞を見つけたように思える仕事から生じた。彼は、研究者らは体内の幹細胞を見つけているのではなく、研究室において細胞を扱う際にかかるストレスによって幹細胞を作りだしているのではないかと疑うようになった。 このことを証明するのに数年の歳月を要した。その証明の大部分は、バカンティラボのかつての大学院生で現在は理研の研究者である小保方晴子氏によって行われた。彼女は今回ネイチャーに発表された2本の論文の筆頭著者だ。STAP細胞は適切な条件下において、胚だけでなく胎盤を形成することができ、これはSTAP細胞を子宮の中に配置するだけでクローン動物ができる可能性を示唆している。バカンティとだけある研究者(名前は明かさなかったが)はすでにマウスでその実験を行ったが、まだ成功していないと語っていた。 ところで、 小保方論文のFakeバカ騒ぎが起きた直後、米国のバカンティ教授へのインタビューで教授は、論文の取り下げなど一切必要ないと明言していました。この分野、世界中でもっとも理論、実務ともに第一人者のバカンティ教授にとって、仮に日本で大騒ぎしているNature論文の2点は、それがあろうとなかろうと、STAP細胞の発見は揺るぎないものであるという革新があったんだと思います。 ◆バカンティ教授「新たなコメントはない」 STAP問題 朝日新聞 2014年4月10日10時01分 STAP細胞論文の不正問題で、主要共著者の1人、米ハーバード大のチャールズ・バカンティ教授は9日、理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーの記者会見を受け、所属する病院を通して「現段階で新たなコメントはない」と発表した。「記者会見の開催やインタビューに応じる意向もない」という。 バカンティ教授は小保方氏の米留学時代の指導教官。理研の調査委員会が1日、小保方氏の不正を認定した調査結果を発表したときには「発見全体を否定するような決定的な証拠がない限り、撤回すべきだとは思わない」などとする声明を発表している。 一方、論文を掲載した英科学誌ネイチャーの広報担当者は、朝日新聞の取材に「論文の懸念について深刻に受け止めており、継続的な調査をしている。独自の評価をしているし、理研の調査結果も検討しているが、現時点ではこれ以上コメントできない」と答えた。 事実、その後もハーバード大病院、理研、東京女子医大の研究者が共同で特許申請しているSTAP細胞発見は、取り下げられていないのです。 さらにNature論文の共著者で特許申請の共同申請者でもある若山山梨大教授が日本での馬鹿騒ぎ直後、テレビで取り下げすべきだと明言していますが、彼はNature論文に問題箇所があるという点で言ったまでで、バカンティ教授や小保方さんらが、その存在を確信しているSTAP細胞についてまで全面否定していないと思えます。 やはり最大の問題は、理化学研究所にあると思えます。理研が事実そして真実を把握していれば、仮にNature論文Fake騒ぎがあったとしても、バカンティ教授と同じ対応をとったと思うからです。逆説すれば、理研側は組織としてまったく小保方さんや笹井さんがしてきたことを把握、理解しておらず、研究管理もしていなかったということでしょう! すなわち理研は、すべてを現場研究者に丸投げしており、組織としてSTAP細胞の事実確認をしていないということだと思います。専門分化し高度な研究のもととなる実験でも、実務の現場ではまさにコツコツと日夜単純な作業の繰り返しが不可欠なはずであり、その作業をしていたい小保方さんであればこそ、確信があるのだと察します。研究論文執筆上の作法は、研究者ムラ内では大切でしょうが、新事実の発見、発明レベルとの関連では、作法レベルのことでマスコミが馬鹿騒ぎしたことで、理研や日本側の共同研究者がビビリ、保身に走っているのは実に残念であり、みっともないことだと思います。 理研内部で判断できるのは、ぜいぜい、笹井さんだけではないでしょうか? その意味で今週開かれる笹井さんの会見は重要です。ただ、またまたノー天気マスメディアによって、本質から外れた質問で、肝心な部分が見えなくなる可能性があります。いっそうのこと、有楽町駅前にある外国人記者クラブで会見を英語で行うのがよいと思います。 もうひとつの手は、ハーバード大のバカンティ教授を呼んで会見をすることです。そうれなれば、本質が見えてくるはずです。 なお、小保方さんの米国での研究指導者、Charles Alfred Vacanti, M.D.のプロフと業績一覧です。 http://connects.catalyst.harvard.edu/Profiles/display/Person/66461 研究業績、とりわけ関連論文をみると、ファーストオーサー、共著含め300本近くあります。4つめには、小保方さんがファーストオーサーとなっている Obokata H, Kojima K, Westerman K, Yamato M, Okano T, Tsuneda S, Vacanti CA. The potential of stem cells in adult tissues representative of the three germ layers. Tissue Eng Part A. 2011 Mar; 17(5-6):607-15. もあります。気になるのは、2番目にいる小島さんという准教授です。木村さんはおそらくバカンティ教授の講座の准教授であり日本人なので、このひとにインタビューすればかなりのことが分かるのではないかと思います。 |