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<2016速報>

重要項目で日本の世界ランク

後退顕著

青山貞一 Teiichi Aoyama 
池田こみち Komichi Ikeda  

独立系メディア E-wave Tokyo  Dec
4, 2016
無断転載禁


 独立系メディア E-wave Tokyo では、2014年以降、100以上の項目にわたり、世界ランキングを公表してきました。

 ◆国の姿が分かる「世界の中の日本ランキング」 (2014年版)

 第一回目からすでに2年が経過したこともあり、今後、その後の世界ランキングを調査し公表する予定ですが、重要な項目として以下の五項目につき、最新データと入れ替えてみました。

 前回調査は2014年(調査データは2012〜2013年)、今回調査は2016年度(2015年)です。

 @民主主義度、
 A報道自由度、
 B腐敗認識指数、
 C男女平等度、
 D選挙投票率

 調査結果に基づく日本の順位は以下の通りです。。

              前回     今回
 @民主主義度、   22位 →  43位
 A報道自由度、   53位 →  72位
 B腐敗認識指数、  14位 →  18位
 C男女平等度、  105位 → 111位
 D選挙投票率            154位


<参考> 
 一人当たりGDP   12位 →  26位



◆上記五項目の世界ランクの全順位はここで見れます!

 ただし、選挙投票率については、前回はOECD諸国が対象だったのに対し、今回は全世界が対象となっています。
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 上記の項目では、もともと日本の世界ランクが低いことが問題だったのですが、今回は@民主主義、A報道自由、B腐敗認識、C男女平等ともにさらに大幅にさがっていることが問題です。男女平等度や選挙投票率はイスラム諸国はじめ多くの途上国よりも低くなっています。

 上記の項目の日本のランクは、いずれもG7そして先進諸国で最低レベルにあります。

 なお、今回の世界ランクの推移は、その多くが自民党政権になってから2012年度から2015年度までの3年−4年間のものなので、安倍政権下で民主主義、報道自由、腐敗認識、男女平等などが低下していると考えて良いと思います。
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 他の項目(90項目以上あります)についても順次最新データに入れ替え、順位を明記します。

 OECDの順位データが理由はわかりませんが、従来のようにすぐに見ることができないものが多くなっています。ただし、日本は経済指標で最も重要な一人当たりGDPは前回よりさらに大幅に低下していることが分かっています。一人当たりGDPの世界ランキングでは、日本は前回の12位から今回は26位と大幅に順位を下げています。


 なお、フェイスブックですでにコメントしていますが、気になる項目として、日本国民の@見知らぬ人を思いやったり、A寄付の額、Bボランティア活動に従事する時間においても、毎年、世界ランクが下がっています。この調査は英国のCAFという非営利団体が毎年行い公表しています。名称は、CAF World Giving Index です。以下に日本が関係する順位を含め、その前後の国口を示しておきます。
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 具体的には、@見知らぬ人への親切さ、A寄付、Bボランティア活動(時間)の3つからなる慈善活動の世界ランキングでは、総合順位を前回の85位(2013年、発表が2015年)から90位(2014年、発表が2015年)さらに114位(2015年、発表が2016年)と大幅に下げていることが分かっています。

 とりわけ、@の他人への親切さは138位と信じられない低さとなっています。
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 となれば、ここ数年で社会経済にわたる格差社会化が一段と進み他人への思いやり、親切さもなくなっていると言っても過言ではないでしょう。
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 本来、この種の第三者的データにより客観的に政府、政権を批判すべき大マスコミ、大メディアがこぞって政権の広報機関となり下がっていることも深刻な問題と言えます。

 以下は@見知らぬ人への親切さ、A寄付、Bボランティア活動(時間)の3つからなる慈善活動の世界ランキングの総合95位から122位までを示しています。日本は114位です。