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みんなの党渡辺代表に

巨額企業献金発覚

世田谷通信、 しんぶん赤旗
June 2010
独立系メディア「今日のコラム」


  小沢前幹事長や鳩山前総理を「政治とカネ」問題で口汚なく声高に罵ってきたみんなの党の渡辺喜美代表が6年間で5億4637万円もの巨額の企業・ 団体献金を受け取っていたことが分かった。

 企業の中には、公共事業を受注している企業も含まれており、9300万円もの巨額の献金を受け取っていたことも分かったという。

 さあどうする!

■2010/06/03 (木) みんなの党・渡辺代表に企業献金5億円
「みんなの党・渡辺代表に企業献金5億円」(世田谷通信)


 企業・団体献金を「政治腐敗の元凶」と指摘し「全面禁止」を公約に掲げている「みんなの党」の渡辺喜美代表が、6年間で5億4637万円もの巨額の企業・ 団体献金を受け取っていたことが分かった。

 「みんなの党」は昨年の衆院選時のマニフェストに「政治家個人への企業・団体献金(政治腐敗の元凶)を即時全面 禁止する」と明記しているが、渡辺代表自身は「温故知新の会」「渡辺喜美後援会総連合会」「渡辺美智雄政治経済研究会」などを始めとした6つ政治団体を献 金の窓口として利用し、長期間に渡って企業・団体献金を自分へ迂回させていたのだ。

 また渡辺代表が献金を受け取っていた企業の中には、公共事業を受注して いる企業も含まれており、9300万円もの巨額の献金を受け取っていたことも分かった。

 さらには「天下りの全面禁止」を訴えている渡辺代表が天下り先の企 業からも献金を受け取っていた。渡辺代表は昨年出版した自著『絶対の決断』の中で「(企業・団体献金の)禁止によって、政治家と利権圧力団体との癒着関係 を断ち切ることが、政党助成金導入時のそもそもの目標だった」と明記しているが、渡辺代表自身は6年間で5億円を超える企業・団体献金を受け取りながら、 9900万円もの政党助成金も受け取っていたのである。

 「企業・団体献金の全面禁止」と「天下りの全面禁止」を売りにしている「みんなの党」の代表が、天 下り先の企業などから長期間に渡って巨額の献金を受け取り続けていたとは、「政治とカネ」の問題に辟易としている有権者の目にはどのように映ったであろう か。(2010年6月3日)

「みんなの党」渡辺代表/自民流 カネ集め/企業献金・税金
…1億円(08年)/飲み食いに63回・600万円

2010年05月16日09時23分 / 提供:しんぶん赤旗

 参院選を前に新党づくり、「第三極」を標ぼうする動きが強まっていますが、いずれも古い自民党政治の枠から抜け出せていません。「みんなの党」代表の渡辺喜美元行革担当相(衆院栃木3区)の「政治とカネ」をみてみると、自民党政治家そのものの実態が浮き上がります。(「政治とカネ」取材班)

 渡辺氏のおもな政治団体は、東京・永田町の議員会館に資金管理団体「温故知新の会」があり、地元・栃木県那須塩原市には「渡辺喜美後援会総連合会」、渡辺氏が支部長の「自民党栃木県第三選挙区支部」、「渡辺美智雄政治経済研究会」の3団体、宇都宮市に「渡辺美智雄政治経済研究所」などです。6月6日、浅草公会堂で「普天間基地撤去!米軍新基地建設を許すな!6・6いかりの大集会」が開催された。浅草公会堂は観光地としても有名な浅草寺のすぐ横にある。好天だったこともあり大勢の外国人を含めた観光客、人力車で賑わっていた。





●たった一晩で3500万円

 2008年の政治資金収支報告書によると、各団体間のやりとりを除くと1億500万円を超す資金を集めています。

 おもな内訳は―。

 温故知新の会、渡辺喜美後援会総連合会、渡辺美智雄政治経済研究所の3団体は同年12月、「渡辺よしみ非常時対応セミナー」という資金集めパーティーを共催、一晩で約3500万円を集めています。

 強引な勧誘で被害が続出している商品先物業界の政治団体「政経政策研究会」も150万円分、購入しています。

 第三選挙区支部は、企業・団体献金2461万円のほか、自民党本部から1800万円の寄付(うち1600万円は国民の税金である政党助成金)など。

 個人献金は、第三選挙区支部と温故知新の会であわせて956万円です。

 政治団体からの寄付では、不動産会社の社長が代表を務め、その会社に事務所を置く「喜世会」から1000万円の寄付を受け、150万円分のパーティー券も購入してもらっています。

●赤坂の料亭やレストランで

 那須塩原市の「(株)渡辺美智雄経営センター」所有の敷地内に事務所を置く第三選挙区支部など3団体は、あわせて838万円余の「事務所費」を支出しています。同センターは、渡辺氏が社長を務める親族会社。事務所費はいずれも5万円未満の「その他の支出」として処理しており、どこに何をどう支出したかは一切不明です。

 ちなみに同支部の「政党交付金等使途報告書」によると、同支部は、1996年〜2006年の11年間で計830万円を「家賃」「敷地借り上げ料」などの名目で、同センターと、渡辺氏の母親が社長の有限会社「和三紫(わさし)」に支払っていました。

 税金である政党助成金が二つの親族会社に還流していたのです。

 温故知新の会は、家賃がタダの議員会館に事務所を置きながら約235万円の「事務所費」を計上。労務管理事務所への「顧問料・手続料」8万5500円など、5万円以上の支出は3件、約20万円のみです。

 一方、組織活動費の交際費・会議費のうち、「飲食費」は63回、計613万4082円の支出があります。銀座の高級レストランや、六本木の中国・雲南料理店、赤坂の料亭などで、飲み食いを繰り返しています。

 渡辺事務所は本紙の問い合わせに「収支報告書の通りです。きちんと報告しています」と回答しました。