エントランスへはここをクリック   

下水道談合疑惑再燃
〜長野県関係者、大量事情聴取?〜

青山貞一

2006年11月16日



 11月14日付けの私のブログ「節操なく支離滅裂な「新党日本」福島県知事選」の後半で次のように書いた。

「節操なく支離滅裂な「新党日本」福島県知事選」

.........

 しかし、この8月まで田中康夫氏が知事を務めた長野県の県議会が設置した百条委員会から「下水道維持管理業務」の入札、発注にからみ当該業務を業とする当時の後援会幹部に、天の声など手心を加えたのではないかとして県議会から当時の部下(
田附保行・元下水道課長、岡部英則元経営戦略局参事とともに刑事告発されている。

 すでにこの件は決着していると思っているひとが多い。しかし、実はいまでも当時の県幹部(部課長級)が長野県警に事情聴取を受けている。きくところによれば、田中氏やその側近も気が気でないようだ。

 このところ福島県、和歌山県、名古屋市など下水道や汚泥関連事業などにからむ談合や口利き問題で知事らが連日逮捕、起訴されている。

 長野県の一件も、当人のみが知ることであるが、成り行き次第で大変なことになる可能性もないとはいえない。

 この種の事件での大阪地検、東京地検のリキの入れようは尋常ではないからだ。福島県の事件では数ヶ月に及ぶ県庁への家宅調査で職員も疲労の色がにじみ出ている。

 いずれにしても今回の「新党日本」の一件は、まさに政治家としての田中康夫氏の資質を根底から揺るがす問題であり一大事であると思える。


 上記に関連し読者から問い合わせや情報提供があった。

 一方、上記に関連し、11月15日付けの長野県在住のフリージャーナリストが自身のブログに次の記事を出した。
 

【田中前知事】 百条委告発 → 大量事情聴取着々
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/archives/51270382.html

田中前知事や元私設秘書がらみの下水道工事発注問題などで

 長野県議会が、いわゆる百条委員会の認定を受け、ことし3月長野地検に告発している県下水道公社の発注方法などに関する問題で、警察による県職員など関係者への大量事情聴取が行われている。

 事情聴取は知事選前ごろから行われている。知事選時には一旦休止する形になっていたが、その後も継続して行われている。対象者は数十人にのぼると見られている。当初は、マスコミ関係者や議会関係者もあまり知らないことだったが、今は徐々に噂が広まりつつある。

 この問題にかかわりがある複数の県職員に聞くと、複数回事情聴取されたと話している。一度だけでなく、何度も事情聴取されるケースが大半のようだ。

 土日に目立たないような形で呼ばれることが多いようだが、なかにはウィークディに連日警察に呼ばれる職員もいる。続けて休んだり早退すると、事情聴取か!?と周囲に緊張が走ることも。

 県庁から異動して現地機関に勤務している県職員にも事情聴取は行われている。

 事情聴取では、これまで見たこともないようなものをいきなり出されて驚いた─などという人もいる。これまで、表ざたになっていないモノも警察は掴んでいるようだが、それがナニかは不明。

 肝心の田中前知事や田中県政下の”高官”への事情聴取はまだのようだ。高官への事情聴取が行われれば、容疑は濃い─ということでマスコミ報道”解禁”がセオリーだが、このメルマガを見て取材に動くところもあるだろう。

 田中前知事の他の問題についても当局は関心を持って調べているという情報もある。この問題を突破口に、”知事の犯罪”にまで広がるか関係者は固唾を呑んで見守っている。

 長野県議会はことし3月、田中知事(当時)の偽証2件と、松林憲治・県経営戦略局長(当時)の記録提出拒否1件を地方自治法違反で長野地検に刑事告発している。


 上記記事の内容について、その信憑性は確認できない。

 しかし、私が「節操なく支離滅裂な「新党日本」福島県知事選」で書いた冒頭のブログの内容は、上記と全く異なるもので、まさに側近ルートで得たものである。

 いずれにしても、今後、関係者への一連の事情聴取が進めば、顕示された事実の真実、信憑性が明らかになるものと思われる。

 それにしても、この種の談合事件での大阪地検、東京地検などのリキの入れようは尋常ではない。うやむやにせず、しっかり捜査して欲しいものだ。