大マスコミが書かない 「二世」、「三世」議員 による総理たらい回し(2) 青山貞一 掲載日:2007.9.14 |
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海外メディアは、この間安倍政権、安倍首相がしてきたことを酷評している。 生けるしかばね、翼が短かったタカ、日本流のハラキリ……。安倍首相の辞意表明を受けた海外主要メディアの報道ぶりは辛口だった(朝日新聞)。 日本のメディアはどうだろう? 2007年9月12日以降、誰が新総理となるかでメディアは持ちきりである。 以下のブログを見て欲しい。昨年秋に書いた「大マスコミが書かない『二世』『三世』議員による総理たらい回し」である。 以下のブログの安倍を麻生なり福田に読み替えれば、そのまま今でも通用することが日本で起きている。 私が『二世』『三世』議員問題をブログに書くのは、4回目だ。一回目の「末期的症状を呈する自民、「二世」、「三世」議員」を書いたのは、小泉郵政民営化衆院選挙直前、すなわち2005年8月14日であった。 わずか2年の間に4回も『二世』『三世』議員問題を書かなければならないほど、日本の政治、とくに総理や大臣の資質、素質、能力はどうしようもない状態にある。 以下は昨年9月21日に書いたブログで指摘した総理たらい回しのもととなる基礎情報だ。 麻生太賀吉 → 麻生太郎 安倍寛 → 安倍晋太郎 → 安倍晋三 小泉又次郎 → 小泉純也 → 小泉純一郎 河野一郎 ・河野謙三 → 河野洋平 → 河野太郎 谷垣専一 → 谷垣禎一 福田赳夫 ・福田宏一 → 福田康夫 いつものことながら、大メディアは『二世』『三世』議員による総理たらい回し問題を書かず、まして批判していない。 だが、いわば世襲で実質数1000万円の歳費、報酬が得られる国会議員、それも幼少から回りにちやほやされ、世間知らずのまま子供がそのまま大人になった二世、三世議員に、国民年金問題、格差社会など参議院議員選挙の一大争点となった国民生活の実態、実情などわかるはずもないのではないか? まして、世間知らず、リーダーとしての資質も素質もない総理に、大臣や幹部になりたいがために国会議員が取り入るさまは、見たくもなく、無様(ぶざま)である。 まして.....チルドレンなど論外だ。主体的、自主的に判断できない人間が何で国会議員に、と思わざるを得ない。教育上もよろしくないのは言うまでもない。 これは自民党から脱出した小沢、鳩山など民主党幹部にも妥当することである。しかし、実質的に半世紀以上、自民の一党独裁状態がつづく日本の国政を憂慮し、敢えて与党から抜け出て、背水の陣で闘っている彼らと自民の二世、三世とは違うだろう。 いずれにしても、日本の国政、とくに自民党政治では、我々は北朝鮮を嗤えない。 二世、三世議員が総理や大臣はもとより、国会議員を「世襲する」日本の政治風土を根底から変えないと、日本の将来は危うい。 これは有権者、マスコミが肝に銘じなければならないことでもある。
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