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アメリカはグルジアおよび
ロシアに手を出すな
- 新たに戦争をするな - NATOを終結せよ!
国際行動センター
(International Action Center、IAC)

2006年8月17日


 アメリカがグルジアに干渉していることに対して、国際行動センター(International Action Center、IAC)がブッシュ大統領はじめチェイニー、ライス、ゲイツの米政府高官と米議会指導者たちに反対の手紙を出すよう、緊急署名を呼びかけている。

 国際行動センター(International Action Center、IAC)は元米司法長官ラムゼー・クラークが1992年に創立した団体である。

 以下が本文

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国連事務局長バン・キ-ムン、マスコミ関係者
ブッシュ大統領、チェイニー副大統領、ライス長官、ゲイツ長官、および議会指導者:

アメリカはグルジアおよびロシアに手を出すな
- 新たに戦争をするな - NATOを終結せよ!


 アメリカ政府が新たに軍事行動をおこすと威嚇していることを、我われは関心を深めつつ注目ている。それはもう一つの戦争の危険をはらんでいるのだ、今度はロシアに対して。

 ブッシュ政権とアメリカのマスコミ(the corporate U.S. news media)は反ロシアの嫌がらせキャンペーンを打ち上げてきた。だが、イラク・アフガニスタン占領やイランへの脅迫と同様、ロシアとの軍事対決の脅しもまた嘘に基づいている。

 真実は、大部分のマスコミは表に出さないが、こうだ。グルジア大統領ミハイル・サーカシビリは、アメリカとイスラエルから装備を支給されまた訓練を受けた軍隊をちっぽけな自治区である南オセチアに送り込み、一般市民を殺害し、駐留していたロシアの平和維持軍に攻撃を加えたのだ。そうなってはじめてロシア軍は応戦した。

 サーカシビリはアメリカ主導のイラク占領にグルジアの青年2000人を派遣した大統領である。アメリカはグルジア軍に兵器を支給し、米特殊部隊、イスラエルの軍事顧問そして雇われの軍事請負企業がグルジア軍の指揮を取っており、グルジア軍は7月にアメリカ陸軍および海兵隊と3週間合同演習を行ったばかりだ。

 アメリカがグルジアに武器を支給し、またアメリカがグルジアのNATO加盟を押しすすめたことがグルジアの南オセチア侵略をひきおこし、新たな大規模な戦争の危機を作り出したことにはほとんど疑いの余地がない。

 今やアメリカ政府はポーランドとチェコ共和国に、現地の圧倒的多数の市民の意思に逆らってミサイル基地を置き、ロシアに脅威を与えてもいる。NATOの新規加盟諸国を巻き込んだこのような軍事同盟でロシアを包囲することは、地球規模での平和と安定に対する最大の危機である。

 NATOは、反ソ軍事同盟として資本主義の支配体制を強化し、第二次世界大戦によって弱体化したヨーロッパの植民地主義諸国での社会主義革命を阻止することを目的として設置された、という事実を思い起こすことは時宜にかなっている。

 以下の例を考えてもらいたい:

 ユーゴスラビア。NATOは小国を守ると言う嘘に基づいて、米-NATOが介入し爆撃したので多民族国家ユーゴスラビアは崩壊し、バルカン諸国をアメリカと西ヨーロッパ列強に支配され従属させられたミニ国家の集合に変えてしまった。

 アフガニスタン。テロリストに対する警察活動だとの嘘に基づいて、米-NATOは7年間占領してきた結果、この国を荒廃させ奴隷状態においている。

 イラク。ここでは大量破壊兵器に関する嘘が誰の眼にも明らかになり、またアメリカの正当性も極めて弱いために、ほとんどのNATO諸国がイラク占領とひどい破壊に参加することを拒んだ。

 プッシュがグルジアで平和を推進しているとは誰も信ずることは出来ない。今がこのような紛争拡大をやめさせる時であるばかりでなく、NATO解体によってNATOという戦争マシーンを完全に終結させるときである。

 グルジア人自からがサーカシビリ勢力を非難する声明を出していることは、世界中の反戦市民への励ましとなっている。グルジア平和委員会は言っている、「数千の亡くなった子ども、女性、高齢者たちに対する、また南オセチア住民とグルジア住民に対しての、同胞が殺しあうこの戦争の全責任は、もっぱら現大統領、国会およびグルジア政府にある」と。(8月11日)

 現大統領に反対しNATOに関わりたくないというグルジア市民に、我われは行動で負けるわけにいかない。我われはワシントンから以下のように要求する:

(1) グルジアとコーカサスへの介入をやめよ
(2) NATO軍事組織を東欧諸国およびロシアと国境を接する諸国に拡大する策動を
やめよ
(3) 好戦的なNATO軍事同盟を終結せよ
(4) 新しい戦争に反対!

敬具

(翻訳:寺尾光身)

 以下は寺尾氏のコメント

 戦争は最大の環境破壊である。戦争は何も解決せず、すべてを破壊し、子どもたち初め無辜の民を傷つけ殺すだけである。我われには21世紀を戦争のない世紀にし、平和な地球をこれからの世代に残す責任がある。


◆署名のサイト:
http://www.iacenter.org/anti-war/handsoffcaucasus/

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