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この国のマスメディアはいったいどうなっているのだろうか? この国では、情報操作による世論誘導は政府・与党の専売特許ではない。マスメディアこそ、情報操作による世論誘導の先兵ではないのか! いまさらながら、それを実感した一日であった。 日比谷野音劇場で開催された六ヶ所村核燃料再処理施設 の稼働を止めさせようと各地から集まったひとびと 撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix S10 当日は、トークと音楽をサンドウィッチ状に繰り返す企画で、最初にステージに立ったのはミュージシャンのYaeさん。その後、開催の趣旨説明が行われ、女優の吉本多香美さんがアフリカン・ドラムを背景に踊りを披露した。吉本さんは自然と共生し生きることの大切さ、原発やプルトニウムと人類は共存できないことを切々と訴えた。 撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix S10
撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix S10ふたつめのトークショウは、ロックミュージッシャンの中西俊夫氏、Sugizo氏とともにブロードキャスターのピーター・バラカン氏の3人で行われた。ピーター・バラカンさんは、自分が核廃棄物の問題に最初に接したのは映画の「六ヶ所村ラプソディー」を見たとき以来。あの映画を見たときドカーンと来たと述べた。 ※ピーター・バラカン氏 ※ピーター・バラカンの「おとなまず」 原発は世界中にあるが、日本のように何時地震が起きるか分からない国でたくさん立地するのは正気を失う行為だと思うと率直に心境を語った。 バラカンさんは、さらに日本の新聞、テレビなどのマスメディアが、スポンサーに気を遣うあまり、原発や核廃廃棄物再処理問題に関する報道をほとんどしないこと、自主規制していることについてメディアに身を置く人間として痛烈に批判した。 バラカンさんといえば、深夜のCBSドキュメントなどで辛口で生真面目なコメントで有名だが、同時にロック音楽の愛好者。今回のようなイベントにピッタリの人選であると思う。 右から中西俊夫氏、ピーター・バラカン氏、Sugizo氏 司会はコピーライターのマエキタ・ミヤコ氏(左) 撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix S10 |