|
|
●21世紀の国づくりのモデルのひとつは スカンジナビア諸国モデルだ! G8会合そしてMEMにまったくお呼びがかからなかった、しかも環境、福祉、教育、外交などを重視した国、地域づくりをしているのは言うまでもない、スウェーデン、ノルウェー、フィンランドなどスカンジナビア諸国である。 スカンジナビア諸国は、G8と全く異なった道を歩んでいる。 私は、G8的グローバリズムからスカンジナビア諸国による国づくり、地域作りを見習うべきと思う。そして、いまさら破綻した経済政治モデルであるG8諸国は、21世紀のモデルたり得ない。そんなG8諸国を見習い、従う本質的な理由はないだろう。 毎年1月末、スイスで開催される世界経済フォーラム ("World Economic Forum"、略称WEF)は、ダボスで開催されるため通称、「ダボス会議」と呼ばれる。 ダボス会議には、毎年、世界中の約1000人のビッグビジネス・リーダー、大統領、首相など政治リーダー、学者などの知識人、ジャーナリストが参加し活発な議論が繰り広げられている。 そのダボス会議で毎年、非常に興味深い世界各国の格付け、ランキングが発表されている。英語でEnvironmental Sustainability Index(ESI)、日本語なら環境保全持続力とでもいうべきものだ。 より正確に訳せば「環境面から見た持続可能性指標」であり、その指標をもとに世界の140〜150カ国を格付けしている。当然、日本も含まれている。 このESIの指標を研究開発したのは、米国のニューヨークにあるふたつの名門大学、エール大学とコロンビア大学である。以下に、2001年から2006年の間に公表されたランキングのうち上位10位を示そう。 表1 世界の「環境保全持続力」ランキング 出典:青山貞一、世界の「環境保全持続力」ランキング、AISブログ 見てすぐに分かるように、上位はノルウェー、フィンランド、スウェーデン、アイスランドなどスカンジナビア諸国が占めている。それ以外ではスイス、カナダ、オーストリアなどが含まれる。 そこには、上位5位、そして上位10位までにG8諸国はカナダを除きまったく見あたらない!!その意味でもG8諸国は、水ぶくれ的経済大国、環境影響大国そして軍事大国、であると言って良いだろう。 ノルウェー、フィンランド、スウェーデン、アイスランドなどスカンジナビア諸国は、地球温暖化対策はじめ各種の環境政策、施策で圧倒的に世界をリードしている国々だ。 G8サミットに、上位5今での国がいない、呼ばれないことこそ、G8が何たるかを如実に示すものである。 つづく |