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弁護士必携
連続スキャナー使用記



青山貞一

掲載月日:2008年6月6日


 仕事がら弁護士と連携することが多い。弁護士のみなさんは、膨大な量の紙ベースの書面をもちあるいたり、事務所でも膨大な書類の山に埋もれ、棚が一杯になっているはずだ。

 もちろん自分がワードや一太郎で書いた書類は、すぐPDF化が可能だが、他のものについては一枚、一枚スキャナーをつかってPDF化するのが精一杯のはず。

 私は現在、多くの裁判、とくに行政訴訟をしているが、月に1,2回、新宿の事務所(東京共同法律実務所)で行い、毎回3時間ほど議論している。

 その際、事前に各種書面をPDF化し、資料転送用用MLやUSBフラッシュメモリーなどにより、弁護士、原告、専門家、政策秘書等の間で共有化し、事務所ではそれぞれが持参したノートPCをもとに議論し、さらにそこで新規情報もやり取りしている。

 さて本題はここから。

 私たちがある行政訴訟を途中から引き継ぐことになり、過去の膨大な書面や証拠、関連資料を上記のように共有化するに際し、当初は紙のコピーをしていましたが、膨大かつ費用も馬鹿にならないので、途中からPDF共有としようということになり、私がそれをボランティアで担当した。

 しかし、私の自宅に送られてきた各種の書面、資料はミカン箱で5箱となり、足の踏み場もなくなる有様です。そこでPDF化の方法をいろいろ工夫し、いわゆる専用のイメージスキャナーで一枚一枚PDF化するのに比べれば相当早く作業を進める方法を開発?したのですが、それでも人海戦術にすぎない。

 大学の同僚教授に相談したところ、超高速の書面の連続スキャナーがあることを知らされ、昨日物が届き、さっそく使ってみました。

 以下は、先ほど送ったメール。実物はなにしろ小型であって場所はとりません。使用する際に
は必ずパソコンが必要である。 私は弁護士の皆さんが一番このスキャナーの恩恵にあずかると思う。


左端が連続スキャナー


作業ベースにセットした場合


連続スキャナーを上から見たところ。



弁護士 ●●さま

 懇親会でお話ししました Fujitsu ScanSnap S510  ですが、昨日午前に実物が届き、大学で各種インストールし、午後から本格的に使ってみましたが、ハッキリ申して、今までしていたことと比べると、雲泥の差でした。

 私は当初、キャノンの通常のスキャナー、次にキャノンの複合機についているスキャナーをつかっていました。いろいろ工夫し、複合機の場合、通常のスキャナーの4倍ほど早くすることに成功していました。

 しかし、 Fujitsu ScanSnap S510  は総合すると、通常のスキャナーに比べ50倍ほど、私がやっていた方法に比べても30倍ほど総合時間が早く、もっと早く気づけば良かったと後悔しています。

 特徴は以下の通り。

@裏表のカラー印刷物であっても1分に18−19枚の高速スキャン速度を
  達成。超高速の場合のDPIはおそらく150か200dpi
 
A白黒のなかにカラーがランダムに混ざっている場合でも、カラーを自動
  識別し、スキャン化

B裏表の場合、裏が真っ白の場合、自動的にスキップ

CスキャンするそばからPDF化しているので、PDF化のための時間がゼ
  ロに近い

Dディフォルトでの圧縮率でも相当圧縮率が高くできあがるPDFのサイズ
  は非常に小さい

Eなにしろコンパクト。自宅でも自分の机の上にもおける。

F価格コムで39000円程度で売っており、費用対効果は非常に高い。

Gインストールは時間がかかりましたが、操作はワンタッチで一度に50頁
 (両面だと100頁)までを処理する。もちろん継続モードとすれば数100
  頁でも一度にPDF化が可能です。
 
H付属しているOCR機能により比較的綺麗な原稿であればテキストに容
 易かつ正確に変換可能。

I比較的綺麗な原稿であれば本文の文字を対象とした検索が可能となる。

 ということで、私見では弁護士必携品と思います。