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パソコン
起動時不具合対応
意外と多いメモリートラブル

青山貞一 Teiichi Aoyama
掲載月日:2015年10月6日  
独立系メディア E−wave



 このところ、自宅で最も頻度高く使っているデスクトップ・パソコンの調子が悪く、いろいろ対応しましたが、今日の午前、ついに心臓部、コンピュータのメモリーを全部取り替えました。

 上記のパソコンは Core i 750 という2009年にインテルが発売したCPUをつかっています。この間、過去使ってきたソフトとの相性から敢えて32ビットOSで使ってきました。このCPUは処理速度だけでなく、複数の作業を同時にこなす能力が非常に高いのが最大の特徴です。

 トラブルの具体的な症状としては、電源スイッチを入れた後、起動状態になる、すなわちブートがかかるのですが、「ようこそ」のあたりで先に進まずフリーズ状態になる、あるいは「ようこそ」まで行くものの、○がグルグル回っていて、それより先にゆかないなどです。総じて電源を入れても、途中でそのままになり先に行かない、作業中フリーズするなどの症状です。

 私の場合同じパソコンを過去7年間ほど、かなり使用頻度高く使用してきたこともあり、上記のような過去何度もトラブルが起きます。そしてその都度、対応してきました。内蔵ハードディスクの取り替え、Windows7 OSの入れ替えなどいろいろありましたが、最も多いのがコンピュータメモリー関連のトラブルでした。
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 上記のような症状を呈することの一般的な原因としては、ハードディスクの一部破損、BIOSの不具合、コンピュータメインメモリーの不具合、さらにWindowsの立ちあげ関連ソフトの不具合、さらに電源の不具合に類するものと考えられます。
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 そのうち当然のこととして、一番深刻そして過酷なトラブルはハードディスクの物理的な損傷です。ハードディスクに原因があるかないかについては、現在、簡単にチェックができる診断ソフト(無料)があるので、それで破損の有無を簡単にチェックできます。

◆ハードディスクのトラブル

  ※ハードディスク破損チェックソフト(無料)
   下記より「通常版」をダウンロードしてください。
   http://crystalmark.info/download/

   なお、このソフトを入れて常駐しておくと、HDDの劣化具合が分かり、
   エラーが出る前に対応できます。起動して「機能」メニューから「スタート
   アップ」と「常駐」にチェックを入れておくと監視できます。


◆Wiidows7などのOSの不具合

 またWiidows7などのOSの不具合により起動が旨く行かない場合の対応としては、マイクロソフト社などから以下のマニュアルがでています。以下にはまったく起動しない場合への対応も含まれます。

  ※Windows が正常に起動しない場合の対処方法
    さらに以下もあります。

  ※Windows ロゴで再起動または停止してしまう場合の対処法
    http://www.orange-ss.com/column/0091.html

 
途中で止まるというより、まったく起動しない場合には、パソコンあるいはWindows購入時に付属してくるリカバリーソフト(DVD)をドライブに入れ、インストールではなく、「コンピューターの修復」を選択し、起動用ソフトを修復することも可能です。

 上記のような不安定な症状がでる場合には、Windows7のスタートボタンをクリック後、検索に「システムの復元」を入れることにより、時間はかかりますが、アプリ、各種個人ファイル、データなどはそのままに、Windows7の関連するOSが出荷状態に戻ることにより、問題解決させるのもよい方法です。

 この方法は、OSの再インストールに準ずるものですが、アプリ、個人ファイルなどには一切影響がない点で非常に便利です。時間は数10分かかります。

 Windows7などOSを入れ直すのは、最後の手段で、これも過去2回入れ直しています。しかし、全アプリのソフトなどを入れ直すので相当の決意(笑い)が必要です。現在、Windows10の無料ダウンロードがありますが、そもそもパソコンが起動しなくてはどうにもなりません。

◆電源のトラブル

 私他使用している他のパソコンでは、夏の暑い日に長時間、動画ファイルそれもHD版をレンダリングしているうちに熱で完全に駄目になりました。電源の交換は比較的簡単ですが、すでに同じ型番の電源がないと大変です。

◆コンピュータメインメモリートラブル

 さて、私の場合、上記のトラブルの症状の原因で、一番多かったのはコンピュータメインメモリーの故障です。メインメモリーが疲労することはあまりないと思いますが、一部が破壊、破損、劣化することは多々あるはずです。さらにメモリー関連のトラブルの原因にはメモリーのソケットとの接触不良が結構あるようです。何しろ240ものピンが接触しているので、一部でも接触不良があると、どこかでトラブルが起きます。

 この場合には、電源を切った状態でメモリーを一旦引き抜き、再度入れ直すことで良くなることが多々あります。しかし、その後使っていて同じような症状が出る場合は、取り替えるのが一番です。

 したがって、触るときも静電気が手からメモリー伝わらないように、できるだけ金属部分は触らないようにするなどの配慮が大切です。
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 写真は過去取り替えたメモリー群です。

 金曜日の夜頼み、日曜日の朝に届いたので、すぐに差し替えたところ、上記のいずれの症状もなくなり快適になりました。


Core i 5 750用のコンピュータメインメモリー 
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8

 下の写真の右側にある2列(4列の場合もある)がコンピュータのメインメモリーです。この写真は今回故障したパソコンでAMDのCPU(A10 5800K)使い3万円台で自作したパソコンです。メモリーを新たに購入する場合は、使用しているマザーボード、CPUに対応するメモリーを選ばなければなりません。

 あまり古いパソコンだとCPUとマザーボードに合うメモリーがなくなっていることもあります。

 私の場合、デスクトップパソコンで、型番 PC3-10600、DDR3、周波数 1333MHz、ピン数 240ピンのメモリーで4GBで3000円台ですんでいます。もちろん、取り替えるのは最後の最後で、その前に接触不良などがないか、ソケットからメモリーを抜き取り再度入れるなどをしてみてください。場合によっては、マザーボード側でメモリーのメーカーまでしている場合があります。マザーボードのマニュアルをチェックしてみてください。
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 メモリーを差し替える場合は、当然、電源スイッチを切りケーブルも外してから両側のホールドボタンを外して引き上げます。新しいメモリーを入れた後はしっかりとホールドします。作業は簡単です


メインメモリーの位置
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8

追伸
 現在、750パソコンは快適に動いています。メモリー、ハードディスク、電源などのハードウェア以外に、WindowsのOSのブート(立ち上げ)ソフトの一部に不具合があったり、欠損があると似た様な症状が出ます。どこに原因があるかを探るための順序、手順がありますが、一番怖いのはハードディスクのごく一部でも欠損した場合です。