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政策学校一新塾
社会問題分析講義
 目指すべき私たちの幸福とは何か?
その1 世界各国「幸福度」ランキング
青山貞一 Teiichi Aoyama
特定非営利活動法人一新塾共同代表
掲載月日:2013年3月19日 
独立系メディア E−wave
無断転載禁


 昨日(2013年3月20日)、私(青山貞一)と森嶋伸夫氏が共同代表を務めている政策学校一新塾の第30期及び第31期塾生の政策提言・社会起業コンサルテーションが東京都港区にある一新塾の教室であった。

 このコンサルテーションは、塾生が日々行っている政策提言あるいは社会起業プロジェクトについて、一グループ4分半のプレゼンテーションをしてもらい、その内容について、青山、森嶋、外部からのアドバイザーがその都度コメント、助言するもので、年に4回ほど行っている。

 数名の塾生ごとにひとつのテーマをもとに一年かけ政策提言あるいは社会起業のプロジェクトを国民の生活を第一に、「現場主義」をモットーとして塾生自身が現地調査や関係者ヒヤリングを行いながら仕上げてゆく。その過程でのコンサルテーションである。

 以下は昨日のプログラムである。コンサルテーションに先立ち、いつも私が約1時間の基調講演をしている。

●社会問題分析講義
 『目指すべき私たちの幸福とは何か?』
 講師:青山貞一氏
  (一新塾代表理事・環境総合研究所顧問・東京都市大学名誉教授)

●『政策提言・社会起業コンサルテーション』
 アドバイザー:
  青山貞一氏
  (一新塾代表理事・環境総合研究所顧問・東京都市大学名誉教授)
  木下 豊 氏(小布施まちづくりプロデューサー・一新塾OB)

 日時:2013年3月20日(水祝)13:30〜17:40 (開場13:00)
 会場:一新塾教室
 対象:30期生・31期生

■目的
  市民だからこその社会変革の方法論を社会変革のプロフェッショナルに学ばせて頂く。
  ●31期生:ミッション基軸を打ち立て、対象者とビジョンをより鮮明にする。
  ●30期生:新しいステージに向けて自分たちならではの持ち味をどう発揮していくか の知恵をいただく。

■プログラム

13:35〜14:30 青山貞一氏による社会問題分析講義
          テーマ『目指すべき私たちの幸福とは何か?』
         〜アベノミクス・TPP・憲法改正を検証する〜

14:40〜17:30  政策提言・社会起業コンサルテーション
         塾生チームプレゼンテーション&青山氏、木下氏コメント)

        <進め方(予定)>---------------------------
         塾生プレゼンテーション    :4分30秒(冒頭30秒自己紹介)
         青山貞一氏コメント&質問   :2〜3分
         木下豊氏氏コメント&質問   :2〜3分
         森嶋伸夫コメント       :1分
         会場の塾生アドバイスシート記入:1分

17:30〜17:40 振り返り・総括



 ところで、今回の私の基調講演では、

@米国ミシガン大学ロナルド・イングルハート氏(政治学)による幸福度調査、
Aロッテルダムにあるエラスムス大学ベンホーフェン教授による幸福度調査、
B英国レスター大学ホワイト教授による世界178カ国8万人の幸福度調査、
Cフォーブス(Forbus)2005-2009年の世界155カ国ギャラップ世界調査、
DOECDによる幸福度調査

などによる客観的社会経済指標にもとづく、世界各国国民の幸福度調査結果をもとに、なぜ、勤勉で正直者の日本国民が、かくも世界ランキングで低い順位にあるのかについて話した。上記以外に日本の大学などによる調査、子供を対象とした幸福度調査、研究者を対象とした満足度調査などについても言及した。

 ちなみに上記の各調査における日本のランキングは以下の通りである。ランクが上位であればあるほど国民の幸福度が高いことを意味している。

@ミシガン大学幸福度調査、    世界各国中で 43位
Aエラスムス大学幸福度調査、   世界各国中で 46位
Bレスター大学幸福度調査、    世界各国中で 90位
Cフォーブス世界調査、       世界各国中で 81位
DOECD幸福度調査、        34加盟国中  19位 

 世界各国幸福度ランキングといえばブータンが第一位となっている調査を思い起こすが、この調査は個別指標が明確でなく、指標の定量化の客観性についても明確ではないので除外している。

 講演では、各調査におけるランキングを示している。

●ミシガン大学調査によるランキング

1位 デンマーク  
2位 プエルトリコ 
3位 コロンビア  
4位 アイスランド  
5位 北アイルランド  
6位 アイルランド  
7位 スイス 
8位 オランダ
9位 カナダ  
10位 オーストリア 
16位 米国
43位 日本

●エラスムス大学調査によるランキング

1. デンマーク(8.2)
2. スイス(8.1)
3. オーストリア(8.0)
4. アイスランド(7.8)
5. フィンランド(7.7)
6. オーストラリア(7.7)
7. スエーデン(7.7)
8. カナダ(7.6)
9. グアテマラ(7.6)
10. ルクセンブルク(7.6)
17. アメリカ(7.4)
22. 英国(7.1)
39. フランス(6.5)
44. 中国(6.3)
45. インド(6.3)
46. 日本(6.3)

レスター大学調査によるランキング

1 デンマーク
2 スイス
3 オーストリア
4 アイスランド
5 バハマ
....
23 米国
41 英国
82 中国
90 日本

●フォーブス調査によるランキング

1  デンマーク
2  フィンランド
3 ノルウエー
4  スエーデン
5 オランダ
6 コスタ・リカ
7 ニュージーランド
8 カナダ
9 イスラエル
10 オーストラリア
11 スイス
14  米国
15 オーストリア
17  英国
33  ドイツ
44  フランス
56  韓国
73  ロシア
81 日本
125 中国

●OECD調査によるランキング

1 位 オーストラリア、
2 位 カナダ、
3 位 スウェーデン、
日本はOECD 加盟 34 ヶ国中19 位


つづく