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    マイクロソフト
   独占支配への挑戦!
   
StarSuite 8 (Sun)
           青山貞一
            2008年2月5日


 グローバル化の冴えたるものにパソコンのハードとともにソフトがある。

 ここにおけるおそらく最大の問題は、グローバル化=マイクロソフト化=市場の独占である。

 マイクロソフト社による市場の独占により、パソコンのハードウェアが急速な発展と低価格化をたどっているのに、ソフトはいつになっても、高額のまま据え置かれている。

 ソフトには日本語でいう基本ソフト、OSと、アプリケーションソフトがある。基本ソフト分野でも、マイクロソフト社の市場の独占化と高額化は依然として止まっていない。

 これに対し、現在、急速にもっとも頻繁に使うソフトのオープン化、フリー化が進んでいる。有名なのは、いわゆるLinaxなどのOSのオープン化、フリー化である。

 OSも問題だが、OSに準ずるアプリケーション・ソフトでの実質的なマイクロソフトの独占もある。アプリケーションとして最もよく使うソフトに、マイクロソフト社のいわゆるオフィス(Office)がある。

 マイクロソフトのOfficeには、ワード、エクセル、パワーポイントなどがセットになっている。一太郎を使い慣れた日本人にはワードの使いづらさはこの上ないものがある。慣れれば、とはいえいかんともしがたい。

 ところで、大学生などは、大学全体がマイクロソフト社からアカデミックディスカウントによるサイト・ライセンシングを受けていればよいが、そうでないと高額のオフィスを買わざるをえない。

 マイクロソフトのオフィスのバージョンアップ版はまだしも、最初に統合版を買う場合には、量販店でも4〜5万円もする。

 ジャストシステムでも当初の統合版は3万円近くする。ジャストシステムの統合ソフトで本来用は足りるはずだが、世界中でマイクロソフトのオフィスが使われているから、学術でもビジネスでもどうしても、マイクロソフトのオフィスは常備せざるを得なくなる。

 相当、高性能なパソコンが5〜7万円で量販店、通販で売られているこの時代、最も基本となるアプリケーションソフトだけで4〜5万円もするのは、格差社会が進む日本でも厳しい。

 .........

 そんななか、マイクロソフト社の統合ソフト、オフィスに高度に互換性があり、使い勝手もよいソフトが無料ないし5〜6種類のソフト全部でせいぜい1万円で売られている。

 以下に、それを示す。

◆Windows 版
 
StarSuite 8 (Sun)
http://jp.sun.com/products/software/starsuite/

Googleパック(上記Star Suite が無料でダウンロード可能)
http://pack.google.com/intl/ja/pack_installer.html

OpenOffice(無料)
http://ja.openoffice.org/

Kingsoft Office(教育機関向けは10ライセンス以上1000円)
http://www.kingsoft.jp/office/

◆Mac版

マグレックス RexOffice Leopard対応版 [Macソフト]
http://www.yodobashi.com/enjoy/more/i/cat_38974489_36918175_36918317/79238694.html

 試しにグーグルパックからStarSuite 8をダウンロードし、一通り使ってみた。

 その感想はといえば、おそらく100%互換性があるとはいえないだろうが、実用上問題ないレベルで互換性があり、かつ使い勝手もすごくよいことが分かった。

 かくもマイクロソフトのオフィスが世界中にはびこっているので、高い互換性があるといっても後から
StarSuite 8などを使うのは、少々、基になるかも知れない。

 しかし、たとえばやっとのことでパソコンを買った学生が使うには、十分すぎるほどの機能がある。大学で先生が、マイクロソフトのワード、パワーポイントなどオフィスに限定しているような場合はまだしも、そうでなければ先生がStarSuite 8を導入しておけば、苦学生への温かい対応となるだろう。

 たとえば、現在、中国からの留学生には一方で、上海・北京などの裕福な子息もいるが、他方で貧しい地方都市からアルバイトをしながら、苦学している者もいる。StarSuite 8は後者にとって福音をもたらすだろう。

 互換性も、今後さらに順次高まるであろうし、そもそも、研究室全体、大学全体また会社全体で使用すればまったく問題ないはずだ。

 それにしてもStarSuite 8を開発し、無償同然で提供している米国のサン、さらにおそらくサンから有償でライセンシングを受け無償で提供しているグーグルに、米国のすばらしい面を見る思いがする。

 ぜひ、みなさんも一度、上記からダウンロードされ、試用されることをお勧めしたい。なお、私は現在、ビスタ上でどこまで稼働するかを試している。結果が出次第、このブログで報告したい。