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キーワード:新型コロナウイルス、COVID-19、日本、感染状況、死亡率、総合リスク、死亡状況 ◆青山貞一:世界の新型コロナ(COVID-19)感染最新状況へ ◆青山貞一:日本の新型コロナ(COVID-19)感染最新状況へ みなさま 青山貞一、池田こみち(環境総合研究所顧問)です。 致命率と死亡率との関係は以下の通りです。 なお、英語では fatality rate としていましたが、正確には、その前に caseがつき、case fatality rate(CFR)となります。 さて、日本では5月25日、日本政府は緊急事態宣言の残りの都道府県の解除を公表しました。その判断は本調査の趣旨にある致命率ではなく、感染者数が中心です。 しかし、以下の調査結果を見ると、100人以上の感染者がある都道府県の致命率(CFR:%)を見ると、多くの都道府県でCFRが増加しています。また今回新たに解除された都道県(新規*:北海道、神奈川県、千葉県、埼玉県、東京都)はすべて前回よりCFRが増えています。 致命率は、救急搬送(ネットワーク)、救急医療、病床数、院内リスク管理体制、医師・看護数、既往症・持病者対応、高齢者対応など院内感染、医療崩壊に通ずる重要な観点の総合指標と言える指標であり、これが高い自治体を安易に解除することはリスク管理上きわめて問題があります。 なお、以下の表の巻末に世界平均及びドイツのCFRを示しました。ドイツはこの10日間でCFRは0.12しか増えていませんが、日本は0.86と大幅に増えています。お隣の韓国は2.4で前回、今回CFRは同じです。 その観点で、以下のデータをご覧ください。 ,
なお、以下はCFRダントツの群馬県の実態について池田がその詳細を調べた結果です。 ◆事例調査 群馬県 日本のCFR最大の県、群馬県を見てみると、感染者数 149名の内訳が、クラスターで発生したものが、7グループ、そのうちの最大のものが伊勢﨑市の有料老人ホームでのクラスターで68人が感染しています。死亡者のほとんどがその老人ホームから出ています。 感染者149名のうち、クラスターと関連のない経路不明者は16名に留まっていますから、如何に老人施設、病院などでのクラスターが大きな影響をおよぼすかが良くわかります。 以下の資料に整理されています。 ◆群馬県内における新型コロナウイルス感染症発生状況(令和2年5月25日現在) https://www.pref.gunma.jp/contents/100155064.pdf 群馬県内クラスター 1)保育園 3名 2)内科胃腸科医院 8名 3)館林厚生病院 3名 4)企業(日本光電) 6名 5)福祉事業所 4名 6)老人ホーム(伊勢﨑市内) 68名 7)企業(エアロスペース) 8名 8)利根中央病院 8名 9)有料老人ホーム(高崎市内) 6名 上記の濃厚接触者数 19名 散発事例(経路不明)16名 |