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以下に、今までに私たち(環境総合研究所・東京都品川区)が試行した原発事故時シミュレーションは 以下の通りです。 電力会社 原発名称 講演時 Web公開 北海道電力 泊原子力発電所 ● ● 中部電力 浜岡原子力発電所 ● ● 四国電力 伊方原子力発電所 ー ー 九州電力 玄海原子力発電所 ● ー 九州電力 川内原子力発電所 ● ● 関西電力 大飯原子力発電所 ● ● 関西電力 高浜原子力発電所 ● ー 関西電力 美浜原子力発電所 ● ー 日本原子力発電 敦賀原子力発電所 ● ー 日本原子力発電 東海第二原発 ● ー 東京電力 福島第一原子力発電所 ● ○ 北陸電力 志賀電子力発電所 6/2予定 今後、ーについても公開してゆきます。 現在計算中 中国電力 島根原子力発電所 今後の予定 東京電力 柏崎刈羽原子力発電所 東京電力 東通原子力発電所 東北電力 女川原子力発電所 なお、上記は原発から半径150km〜300kmを対象とした広域シミュレーション、したがって1メッシュの規模は1km〜2kmとなっています。 原発近隣自治体が策定するUPZ/EPZなどの防災計画、避難指針に対応したシミュレーションは、原発から遠くても10km〜20kmとなるので1メッシュを100m〜200mとした詳細なものとなります。 これに対応した3次元デジタル地形データとして国土地理院の国土数値地図があり、今までもそれを使用しています。 国の滋賀県の嘉田由紀子知事の対応を見るまでもなく、国は原発直近自治体はまだしも近隣自治体への事故時シミュレーションなどの情報は提供していないのが現状です。 もし、若狭湾にたくさんある原発が地震、津波によって事故が起きた場合、各原発周辺ではほぼ同一風向となるので、複数の原発の累積的な影響を京都、滋賀、大阪、兵庫の大都市は受けることになります。 現在は大飯原発だけの再稼働を問題にしていますが、現実には上記のように大飯、高浜、美浜、敦賀が事故となった場合には、4カ所、最大約15機の原発からの累積的な積算線量が風下の自治体に到着するので、福島第一原発の比ではなくなる可能性もあります。 米国の国家環境政策法(National Environmental Policy Act of1969)では、単品ではなく、複数の発生源からの累積的な環境影響の予測、評価を事業者に義務づけていますが、米国から28年後に制定された日本の環境影響評価法では計画事業(Planned Project)以外の事業はせいぜい背景(Background)の汚染として扱われるにすぎません。 私たちが行った若狭湾地域に立地する膨大な数の原発に関してはこの累積的影響の視点はきわめて重要なものとなります。 |