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以下の「信頼できる情報源は今も「新聞」がトップ (Economic News) 」アンケートの結果を見ると、日本国民は今も依然として新聞・テレビなどがもっとも信頼されているメディアとなっていることが分かります。 また以下では、一般的な社会の動きを知ろうとするときに利用する情報源としては、「テレビ」(84パーセント)と「新聞」(82パーセント)がそれぞれ8割を超えています。 もっぱら、上記のような質問の仕方をすればそのように回答するとも言えますし、インターネットを使った調査の多くは、母集団の設定など何ら統計的な配慮がされていないものが多く、層化二段無作為抽出法などを用いた統計調査とは著しく異なった結果がでることが多いとも言えます。 とはいえ、どうも日本国民の<鵜呑み度>は、ますます、一段と高くなっているように思えます。
例の<鵜呑み度>調査で日本リサーチセンターの2005年度の調査結果で、日本国民が信頼するメディアについて72.5%が新聞・テレビとなっており、英国が12%となっていましたが、もし、今、国際調査をするとひょっとすると、 日本は80%近くなっている可能性がありますね。 おそろしいことですが、衆参議員選挙の結果などを見ると、ますます日本国民の<鵜呑み度>が高くなっているように思えます。 残念ながら日本リサーチセンターの調査は、2005年で終了しています。 来年、昨年に引き続き、スコットランドに現地調査を行いますので、イングランドとスコットランドのメディアに対する基本姿勢の違いについてもヒヤリングをしてきたいと思います。 なお、来年はスコットランドが英国からの独立の是非を問う国民投票、議員投票の年です。 表 主要国における国民のマスコミ信頼度(鵜呑度) 単位:% 2000年 2005年 差 日本 70.2 72.5 +2.5 韓国 64.9 61.7 −3.2 中国 64.3 58.4 −5.9 オランダ 55.7 31.7 −24.0 ドイツ 35.6 28.6 −7.0 フランス 35.2 38.1 +2.9 ロシア 29.4 36.0 +6.6 アメリカ 26.3 23.4 −2.9 イギリス 14.2 12.5 −1.7 元データ出典は、日本リサーチセンター(東京都) 上記以外の国を含めた結果(ただし2000年度) 2000年 日本 70.2 フィリピン 69.5 韓国 64.9 中国 64.3 ナイジェリア 62.8 インド 59.7 オランダ 55.7 スウェーデン 46.2 カナダ 35.7 ドイツ 35.6 フランス 35.2 イタリア 34.4 イラン 31.5 ロシア 29.4 アメリカ 26.3 イギリス 14.2 また、Economic Newsのアンケートのなかに、わかりやすさという項目があります。しかしながら、これは日本国民は自分の頭で考える訓練ができておらず、思考力、リテラシー力が著しく低い国民であることの裏返しかもしれません。もっぱら、わかりやすく正確なのが良いに決まっていますが。 以下は、組織・制度への信頼度調査の<日本>部分の抜き出しです。これをみると、日本国民の鵜呑み度は、1995年 71.6%、2000年 70.2%、2005年 72.5%とほぼ70%前半にあることが分かります。 日本国民の行政、政府、国会、政党に対する信頼度はいずれも著しく低く20%前後であることが分かります。 それにしても、新聞、雑誌、テレビなどのメディアに対する信頼度が異常に高いことが分かります。 |