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以前から「舌禍の政治家」、麻生太郎副総理の発言が海外でも大きな批判の的となっている。 麻生副総理側は、例によってマスコミによる文脈を無視した誤報のような言い訳をしている。しかし、ドイツの当時の実態、実情を知らないひとびとは、麻生氏による自分の都合、すなわち事実認識より価値判断だけで講演する内容を鵜呑みにする可能性が大である。また実際に聞いた人でも、真逆の解釈をしている可能性もある。 ところで、大メディアの記事には、麻生太郎氏が「都内で講演」とあるが、その都内の講演場所と主催者を調べてみた。 すると、国家基本問題研究所 とあった。正式には公益社団法人 国家基本問題研究所 である。 同研究所は、巻末に全役員を示すように、櫻井よしこ氏が理事長、石原慎太郎、屋山太郎らが理事など、中国、韓国を激しく蔑視、侮辱し、南京大虐殺は無かったに類する一方的な歴史認識をもった世に言うタカ派、知る人が知る極右のひとびとの団体といえる。 よく米国の新聞などに巨大広告、たとえば従軍慰安婦はなかったなどの広告をだしている団体でもある。 ◆櫻井よしこブログ、 『南京虐殺』の虚構 」 ◆「慰安婦は売春婦…将校より稼いだ」 日本右翼関係者が米紙に広告 東亜日報 また、2013年7月27日に、櫻井よしこ氏は「いまこそ憲法改正をはじめ根本的変革を目指すべきとき」という論文をだしている。 この公益社団法人 国家基本問題研究所については巻末に理事、評議員、企画委員のリストをあげた。 さらに、肝心な7月30日、件の講演会が「日本再建への道」国基研7月月例会として開催され、そこに麻生副総理も呼ばれ講演していた。すなわち、この講演が麻生副総理の都内での講演であった。 麻生氏以外の講演者として、維新の会の会合で「日本には韓国人の売春婦がうようよいる。反撃に転じた方がよい。」、「大阪の繁華街で『おまえ、韓国人慰安婦やろ』と言ってやったらいいなどと発言した西村眞悟氏もいた。 この2人がいただけでこの講演会がどんなものか、分かると言うものである。 以下は研究所の役員リスト。研究所の公式Webから転載。 理事長 櫻井 よしこ ジャーナリスト URL 副理事長 田久保 忠衛 杏林大学 名誉教授 副理事長 池 勝彦 弁護士 副理事長 小倉 義人 会社役員 理事 石原 慎太郎 作家 衆議院議員 以下は研究所役員リストに掲載されています |