エントランスへはここをクリック   


原発再稼働審査と「テロ行為」
青山貞一
掲載月日:2012年5月26日
 独立系メディア E−wave Tokyo


 世の中全体が思考停止に陥ってフリーズしている昨今、出来る限り思考を「しなやか」に、そして「したたか」にしておくことが非常に大切です!

 現在、原発の再稼働問題が大きな争点になっています。

 誰かも私と同じようなことを言っていましたが、日本政府が再稼働審査やストレステストで地震、津波対策ばかりを問題にしているのが非常に不思議です。

 もちろん、3.11の地震、津波があってECCSの電源がなくなったための事故なので地震、津波問題を重視するのは分かりますが。

 しかしです。

 過日、沖縄にでかけたとき、地元の友人がパック3を那覇空港近くや石垣島に配備したことを具体的に教えてくれました。北朝鮮のミサイル発射問題です。

 
パック3ミサイル

 那覇空港近くまで案内してもらい、また石垣島にわざわざでかけた女性から写真も見せてもらいました。

 もしもですよ、

 政府が本気で北朝鮮のミサイル発射問題に気を遣うなら、なぜ、ノドンなどのミサイルが日本海を挟んで目と鼻の距離にある福井県の若狭湾の15基の原発を標的にすることを考えないんでしょうか?



 私見では、政府はけっして本気でなく、あくまで北朝鮮を仮想敵国にした日本の防衛力増強、防衛産業利権が背後にあるからだと思っています。すでに民主党の松下政経塾政権は、武器輸出3原則の実質解除をしましたがね。

 本気で国民の安全、また北朝鮮問題を考えるなら、目と鼻の先にある日本の54基(現在は50基)の原発の存在こそ、もっともテロリストの標的になるはずであり、それが関係する原発審査に入らないことがおかしいと思います。

 日本の原発の格納庫には使用済み燃料のプールがあり、そこに多数の使用済み燃料棒があるので、稼働中のものはもとより、停止中の原発でも安心できません。

 その観点からも早く、日本は脱原発に移行すべきと思います。

 逆に、いくら命中率が低いノドンであっても、湾岸戦争時に使われたGPS誘導ミサイルの技術があれば、簡単に高精度で同時に複数の原発に命中させることも可能なはずです。


米国が湾岸戦争、アフガン戦争などで使った
GPS誘導巡航ミサイル(トマホーク)

数百km離れたところから10mの精度で
標的を攻撃する能力をもつとされている。


 もっぱら、この私の考えを悪用されると、日本中の原発近くに、パック3やイージス艦を配備するなど、さらなる軍事利権につながることが危惧されますね。