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以下は、2012年3月20日、東京都港区にある政策学校一新塾で代表理事、青山貞一が行った基調講演の一部である。今後、何回かに分けて基調講演の内容をお伝えしてゆきたい! ミニ講義をする青山貞一、東京港区に政策学校一新塾にて 2012.3.20 ・日本社会の高齢化の年次推移 他方、日本社会の高齢化はすさまじい。しかし、日本社会の高齢化=幸福度の低下と考えることができない。問題は核家族化が進行する中での高齢化にある。 出典:http://www.gamenews.ne.jp/archives/2008/09/512819.html さらに、今後、少子高齢化による人口減少も顕著となることが予測されている。これについても、少子化が直ちに幸福度の低下を招来するとは言い難い。ここでも核家族化が進行する中での少子高齢化にあると推察されよう。 出典:総務省国勢調査、国立社会保障・人口問題研究所等 ・日本社会の核家族化の年次推移 次は、日本の核家族化の年次推移である。単身世帯の増加、三世代世帯の減少とともに、結果として核家族は減っていない。しかも、1990年代後半から高齢者の単独世帯が増加している。高齢者の単独世帯は大都市に居住する場合でも、日常的な買い物がままならなくなったり、最後は孤独死につながるなど不幸の要因のひとつとなる可能性が高い。 実際、高齢者の孤独死問題は政策学校一新塾の塾生に取り上げられている。 出典:厚生労働大臣官房統計情報部 ・政府による家族関係支出の国際比較 以下は、政府による保育・就学前教育、出産・育児休業給付、家族手当など家族関連支出の国際比較である。日本は米国同様、先進諸国の中で最低ランクにある。民主党は政権公約にこれらの政府支出を高めることを入れていたが、自民党などの攻撃にあったとたん、いずれも引っ込めたり減額するなど、公約を果たせていない。 上記グラフの凡例 出典:内閣府 出典:内閣府 ・政府による教育・情報などソフトな分野への社会投資の国際比較 ミシガン大学幸福度調査で第一位のデンマークは日本の倍以上、それも年度を追う毎にソフトな分野への社会投資が増えているが、日本はほとんど2000年から2005年まで大きく変わっていない。 出典:平成21年度総務省発表の情報白書、先進国の情報資本推移の国際比較 つづく |