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リトアニア
原発建設反対がリードして
国民投票成立
青山貞一
掲載月日:2012年10月15日
 独立系メディア E−wave Tokyo



 日本の日立製作所とGEが原発の売り込みを図っているリトアニアの状況です。

 現在、原発建設の是非をめぐり国民投票が行われており、反対票が60%を超えているとのことです。
 
 ※リトアニアのイグナリナ原発

◆リトアニア、日立受注の原発反対 国民投票成立 
 2012-10-16 共同通信


 
14日、国民投票などが行われたリトアニアの首都ビリニュスで、投票する女性(ロイター=共同)

 【ビリニュス共同】バルト3国の一つ、リトアニアで14日、日立製作所が事実上受注した「ビサギナス原発」の建設の是非を問う国民投票が議会選と同時に行われた。中央選管によると、15日朝までの開票で建設反対票が62・70%に達し、建設賛成の33・96%を上回った。

 暫定投票率は同日朝の発表時点で51・91%と、投票成立に必要な50%を超えており、中央選管幹部は地元通信社に「国民投票は成立した」と述べた。

 巨額の建設費が財政に重荷とみる国民が多い上、東京電力福島第1原発事故を受け、安全性への懸念が高まったことが反対派優勢の背景にある。

◆バルト三国リトアニアで反原発建設国民投票6割を超え
 テレビ朝日 2012/10/16


 バルト三国のリトアニアで原発建設の是非を問う国民投票が行われ、6割を超える国民が反対票を投じました。

 地元メディアなどによりますと、投票は15日午後の時点で反対票が62.7%に達し、賛成票の34%を大きく上回りました。投票率も成立に必要な50%を超えています。

 建設予定のビサギナス原発は、リトアニアがロシアからのエネルギー依存脱却を目指して計画しているもので、日本の日立製作所が受注に向けた交渉を進めています。

 リトアニア国内では、日本円で5000億円にも及ぶ巨額の建設費への反発や、福島第一原発の事故を受けた安全面への懸念もあり、反対意見が強まっていました。国民投票の結果に法的な拘束力はないものの、国民の6割が反対しているという判断は、計画の見直しにもつながる可能性があります。

◆リトアニア 「原発建設反対」がリード
10月15日 12時27分 NHK


 バルト3国の1つ、リトアニアで、日本の日立製作所が受注に向けて交渉している、新しい原子力発電所の建設の是非を問う国民投票は、開票作業が続いており、日本時間の午前11時の時点で、原発建設に反対する票が60%を超えています。

 リトアニア政府は、2020年をめどに北部のビサギナスに新しい原発を建設する計画で、現在、日本の日立製作所が受注に向けて優先的に交渉を進めています。

 この計画を巡ってリトアニアでは、14日、議会選挙と共に原発建設の是非を問う国民投票が行われました。

 開票作業は日本時間の15日朝早くから始まり、選挙管理委員会によりますと、日本時間の午前11時の時点で、原発建設に反対する票が64.33%、賛成する票が35.67%と、反対票が多数を占めています。

 また、投票率は50%を僅かに上回り、国民投票は成立する見通しです。

 リトアニアでは、ソビエト時代に建設された原発が3年前に閉鎖された結果、ロシアにエネルギー源の80%を依存する状況になり、これを解消するために、政府が原発の建設計画を進めています。

 しかし、東京電力福島第一原子力発電所の事故後、国民の間で計画に反対する声が広がっています。

 国民投票の結果に拘束力はありませんが、同時に行われた議会選挙でも建設計画に慎重な野党が支持を伸ばしており、今後、計画が見直される可能性が出ています。

 なお、私達は2年前、真冬にバルト三国に現地調査で行ったとき、デンマークから最初にリトアニアのヴィリニュス入りました。バルト三国は、いずれも小さな国ですがそれぞれキラリと光るものがありました。

 いずれも旧市街は今なお中世の面影を色濃く残しているすばらしいまちです。

 以下に60本に及ぶバルト三国現地調査のブログがあります。
 http://eritokyo.jp/independent/today-column-balt1.htm


リトアニアの首都、ヴィリニュスにある「夜明けの門」
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 16 Feb. 2010


数万の十字架、ロザリオがあるリトアニアとラトビアの
中間地点にあるシャウレイの十字架の丘にて
 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 18 Feb. 2010


リトアニアの首都、ヴィリニュスにあるKGB博物館の入り口にて
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 17 Feb. 2010

 周知のように日本の外交官、杉原千畝さんが戦時中、ナチスドイツから逃れるリトアニアにビザを発給したことで日本(人)に対して尊敬の念を持っている国です。実際、現地でそれを感じました!


杉原千畝氏の執務室(レプリカ)
 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 17 Feb. 2010


外交官時代の杉原千畝氏


 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 16 Feb. 2010


杉原千畝領事の記念碑の前で(青山貞一)
 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 16 Feb. 2010