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2011年7月16日、福島第一原発事故を受け、原発の建設や稼働に反対してきた全国各地の弁護士約50人が東京に一堂に会し、原発の運転に反対する全国的な弁護団が初めて結成された。 今後、全国各地で原発の建設や運転停止を求める裁判を起こすことになった。 この脱原発弁護団には、現在までに弁護士約100人が参加を表明しているが、初会合では「すべての原発をなくすまで、訴訟などあらゆる手段を尽くして闘い続ける」とする宣言が採択された。 NHK定時ニュースより そのうえで、原発がある地域で新たな裁判を起こしていくため、各地で活動する弁護団の間で情報共有を図るなど連携を強化することでも一致した。 7月16日、猛暑の都内で開催された全国規模の脱原発弁護団の初会合では、定期検査中のトラブルで原子炉を手動で止めることになった関西電力の大飯原発1号機のほか、定期検査中の高浜原発1号機などについて、運転を再開しないよう求める裁判を近く起こすことや、震災のあと建設が中断されている青森県の大間原発について、建設の中止を求めてことし秋に追加提訴することなどが報告された。 原子力発電所を巡って、これまでに起こされた裁判は、以下の表にあるように、最終的には「安全対策に問題はない」などとして、すべて訴えが退けられてきた。 ◆主な原発訴訟の判決 原告の請求内容 提訴年 一審 二審 最高裁
ちなみに、各地の原発をめぐっては、これまで周辺住民などが中心となって国に設置許可の取り消しを求める裁判を起こしてきたが、一審や二審で勝訴したケースはあっても最終的にはいずれも敗訴している。 弁護団は、現在の国の安全設計の指針が「長時間、すべての電源が失われる事態は想定しなくてよい」としていることについて、重大な不備があると主張していくことにしている。 さらに弁護団は今後、定期的に会合を開き、他の原発についても建設や運転停止などを求める裁判を起こすための準備を進めることにしている。 ◆河合弘之弁護団長挨拶(静岡にて) 河合氏は上記の全国弁護団の団長にも選出されている! |