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3月15日(金)夕方に経産省本館で行われた、エネルギー基本計画を議論する総合資源エネルギー調査会総合部会の第1回会合を傍聴しました。15人の委員の中で脱原発派はわずか2人(植田和弘、辰巳菊子)という露骨な原発推進シフト。山名元、柏木孝夫、寺島実郎、豊田正和ら原発維持派の論客や西川一誠福井県知事らです。背広軍団の中で、市民の傍聴者はごく少なかったです。議論の内容のほとんどは、各委員の所信表明でした。 総合部会委員名簿 http://www.meti.go.jp/committee/notice/2012a/20130311006a.pdf 冒頭の三村明夫部会長のあいさつの途中で、傍聴者のSさん(笑)から、「原発推進ありきの人選を撤回してください」「結論ありきの八百長会議だ」「こんな会議自体が民意に反して異常です」「今からでもやり直すべき」と心の叫び。三村部会長は「珍しいことが起こりました」。他の傍聴者からは「警察入れてつまみ出せ」との暴言も飛び出しました。 ここでは退場はさせられず、しばらく聞いていましたが、最後に茂木経産相が登場してあいさつ。「総理から、前政権の2030年代原発ゼロをゼロベースで見直すとの指示が」のところで、また「民意無視じゃないか」と傍聴者。大臣のあいさつへの「不規則発言」に、今度は即時退場勧告が出され、5人ほどの警備員らが包囲する中、落ち着いて退席となりました。経産省から出る間際、怒った庁舎管理の担当者が「今後は出入り禁止だ」とのお告げ。 金曜は官邸前抗議の日でしたが、本来であれば、このタイミングで経産省を「人間の鎖」で包囲するくらいの力量があるといいのに、と感じました。傍聴も、もっと多くの方に入ってもらいたいと思います。次回は4月だそうです。以上、簡単ながらご報告でした。 【動画】 「不規則発言」は冒頭1〜3分頃、茂木大臣への抗議は1時間45分20秒〜1時間46分あたり。ちなみに、崎田委員が最後に傍聴者にもふれて市民の声を聞く場を作るべきと発言(1時間57分35秒〜1時間58分25秒)。 http://www.ustream.tv/channel/sogobukai#/recorded/29987317 【関連記事】 原発活用、現実路線に エネルギー計画議論再開(日経、3月16日) http://www.nikkei.com/article/DGXNASDF1501R_V10C13A3EE2000/ ※最後に「傍聴席からは脱原発派を減らした人選を批判するヤジが飛び、会場 が騒然とする場面もあった。」 エネルギー基本計画 議論再開(NHK、3月16日) http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130316/k10013239821000.html |