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世界的に注目された福島原発事故後のイタリアにおける原発再開の是非を問う国民投票は、6月12日、13日の2日間行われ最終的に投票率が約57%で、50%の成立条件をクリアーした。 そして、投票した有権者の94%超が原発再開反対に投票したことから、イタリアの脱原発路線が法的にも明確になった。 フランスと協定し、今後、原発再開を目指していたベルルスコーニ首相は13日の記者会見で「原発よ、さようなら。これからは持続可能な自然エネルギーの時代だ。」と認めたという。 ここ数年間、幾度となく淫行スキャンダルにまみれているベルルスコーニ首相は、脱原発だけでなく、自身の首相としての立場もバイバイとなる可能性が大である。 福島第一原発以降、EUではドイツ、スイスに次いで3国目の「脱原発」国家の誕生となり、今後、他のEU諸国にもこの流れが波及するものと推測される。 また、州単位でのイニシアティブ、レファレンダムなどの直接民主制度をもち、すでに多くの州で実質的に脱原発(既存原発が償却年限が来たら廃止で新規立地なし)となりつつある米国でも、さらに「脱原発の動き」が加速化すると思われる。 もっぱら、米国では全国的な動向とは別に、カリフォルニア州のサンホセ周辺のアルタモント丘には数1000規模の風力発電ファームが立地開発されている。今後、米国の環境志向州では、脱原発の動きに弾みがだろう。 カリフォルニア州アルタモントの丘に設置された5000基を超える風力発電装置 撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in Wind Farms near Livemore in California 下の写真をご覧頂きたい。よくもまぁこんなに沢山の風車を同じ場所に設置できるものだ、と思えるほど多数の風車が立地されている。背景にある丘の上にも多くの風車が立地されている。 カリフォルニア州アルタモントの丘に設置された5000基を超える風力発電装置 撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in Wind Farms near Livemore in California 米国、ロシア、カナダなどの大国で今後、脱原発が進む大きな理由のひとつは、いわゆるシェールオイルの巨大な確認埋蔵が確認されたことが理由である。 米国内のシェールオイルの埋蔵予想地 米国、ロシアでは、このシェールオイルを今後数10年間、石油、天然ガスの代替エネルギーとして援用して行ける見通しがつきつつあり、福島原発事故以降、脱原発の流れが進むと推測される。
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