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とどめ知らずの日本の
男女格差ランク
第114位
青山貞一 Teiichi Aoyama
掲載月日:2017年11月23日  
独立系メディア E-wave Tokyo
無断転載禁


<関連スレッド:世界ランク

 以下は青山貞一がフェイスブックに書いたブログを一本化したものです。

 国連、WEF(World Economic Forum、本部ジュネーブ)などの民間団体、世界の大学が毎年行っている各種指標の国別世界ランキングで、日本の「幸福度」がG7諸国や他の先進国の中で最下位どころか第53位(国連調査)となっていることが注目されている。

 「幸福度」第53位(国連調査)だけでも唖然とするが、以下は「幸福度」以外の他の指標でも、世界の中での日本は、とんでもなく永年、低位にあるのである。以下はその一部である。



 赤字をつけたのは、とくに順位が低いものだが、とりわけ問題なのは、昨年(2016年)まで世界で第111位、今年(2017年)、第114位となっている日本の男女格差(英語でジェンダーギャップ)である。ただし、これは定量化、すなわち数字で表現できる格差だけを扱っている。
 
 以下は最新年度に統一した気になる指標を日本、米国、デンマークの3国について示したものだ。デンマークは、各種の「幸福度」ランキングで圧倒的に第一位となっている北欧の国であり、今や北欧、スカンジナビア諸国の「幸福度」はじめ男女格差、民主主義度、報道自由度、貧困ギャップなどで上位、最上位にいることで有名となっている。

 以下を見ると、やはり「幸福度」だけでなく、男女格差、民主主義度、報道自由度、貧困ギャップ、寄付・ボランティア・親切さなど、いずれの項目で日本が非常に低い順位にあることが分かる。



 とくに気になるのは、日本の男女格差(英語でジェンダーギャップ)である。これについて見てみると、上述のように、昨年の111位から今年は114位ととどめなくランクを下げていることが分かる。



 以下はその男女格差(英語でジェンダーギャップ)指標を構成する個別指標と獲得点数を示したものである。

 ここでは、男女格差のなさで第一位を維持しているアイスランドと日本を比べており、世界平均についても表示している。


元出典:WEF(World Economic Forum)(ジュネーブ・スイス)
出典:ハフポスト・ジャパン

 上の表のなかで、とりわけ日本の男女格差で世界平均より低い項目は、

 同種業種での給与格差
 勤労所得の男女比
 幹部・管理職の男女比
 専門職・技能職の男女比
 高等教育在学率の格差
 国会議員の男女比
 閣僚の男女比
 過去50年間の国家代表の在任年数の男女比

である。著しく低い項目に黄色ゴジックを付している。

 数字で表せば、日本は上記のように世界平均以下など酷いのであるが、実は冒頭に述べたように、WEFの評価は数字で表せる、いわば客観的なものに限定している。
 
 しかし、周知のように、日本では近代以前はもとより、戦後になっても、さまざまな男尊女卑が残tっている。たとえば、姦通罪がなくなり、また強姦罪が強化されていても、女性の性差別はとどまるところを知らないのである。

 もし、このような (定量的に対し)定性的な評価が加われば、日本は世界でも最悪のランクとなることはまず、間違いないところであろう。

 私たち日本国民は、このような第三者による評価に真摯に向き合い、できるところから改善してゆかなければならない。