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2014GWと花木

北軽井沢・長野原・

足尾銅山・渡良瀬遊水池

青山貞一 Teiichi Aoyama

May 12, 2014
Alternative Media E-wave Tokyo
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 GWは北軽井沢にでかけており、最後の2日間は桐生市経由で足尾銅山と渡良瀬遊水池の現場をじっくり見てきました。別途詳細報告します。

 北軽井沢は標高1100m、明け方は3℃まで冷え込み日中でも14℃程度、山サクラはまだ咲いていませんでした。

 下の写真は、標高1200mにある浅間牧場のコブシの木の下で撮影したものです。毎年GWは浅間牧場のこのコブシの花を見に行きます。今年も見事に白い花を咲かせていました。


撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400

 下の写真は、八ッ場ダム建設に関連し、ついに、そしておそらく最後の大橋梁ができてしまいました。一般県道第一湖水橋です。

 友人が以前、「谷間の虚構」という本を書きましたが、まったく不要なダム建設のためにそして一基礎自治体のために5000億円以上の巨額な公金、税金が投入され、希有で秀逸な渓谷の自然がずたずたにされてしまいました。まさに「谷間の虚構」です。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8

 場所は以下の地図のBの一です。Aは政権交代時、テレビなどが写していた橋梁です。@は高規格道路国道145号線の橋梁、CとDは一般道路国道145号線と吾妻線付け替えのための橋です。もう一本は、東吾妻町における吾妻線付け替え用の巨大なコンクリート橋梁です。


八ッ場ダム計画対象地域における道路・鉄道付け替え事業計画図
出典:青山貞一: 八ッ場ダムC 進む関連工事と破壊される自然環境


 一方、下は群馬県嬬恋村にある半出来温泉の写真です。

 毎年この時期、サクラ、モモ、キョウチクトウ等が咲き乱れまさに桃源郷、GWには必ず寄って写真を撮る場所となっています。 まさに桃源郷。  左は鷹取敦さん。

 右に少しだけ見える吊り橋は、八ッ場ダムに通ずる吾妻川です。幸いここは水没を免れていますが、この地を訪れるひとは、このような鄙びた桃源郷を体感するために来るのです。私はいぜん、「昔、関東軍、今、建設省」というブログを書きましたが、日本の自然や文化をことごとく破壊している張本人は国土交通省に間違いありません。


撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400



 下の写真は、標高600mの長野原町にあるかたくりの里で撮影したものです。左下にカタクリの花があります。カタクリの花はたいへん可憐でひっそり咲いていました。高山植物のコマクサにもどことなく似ています。


撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400

 今回発売されました「イマージュ14」のCDのカバーにカタクリの花が写っていましたね。アルバムはすばらしい曲ばかりです。私は宮本笑里さんのSOLAが好きです。父親はN響の主席オーボエ奏者だけあって、彼女の作曲、バイオリンも秀逸です。

「イマージュ14」CDカバー

 加古隆さんは「イマージュ」を卒業し2年経ちますが「パリは燃えているか」は何度聞いてもすばらしいです。ポーランドの強制収容所調査をしたとき、この曲を思い出していました。

 そのことをあらかじめブログに書いていたら、それを読んで(見て)ポーランドに来た日本の若者がいて驚きました。そういう時代なんですね!

 また「イマージュ」に含まれている「ふるさと」は、まさに群馬、栃木、長野、福島などのためにあるような曲ですが、国土交通省や経済産業省がことごとく「ふるさと」を壊してきたのでしょうね。


 下は「ふるさと」の曲が最も似合う六合村(現在、中之条町)のレンギョウです。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8

 下の写真はそのレンギョウを芝桜満開の下の道から撮影したものです。このすぐ隣にある「長英の隠れ湯」と言う町営温泉は、湯質もお湯の温度もすばらしい! 今まで何10回と入っています。言うまでも無く長英は、あの高野長英です。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8

撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8



 下の写真はわたらせ渓谷鐵道の足尾駅前で撮影したものです。ここの標高は600m程度、桜は満開でした。


撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400


足尾鉱山、古河足尾製錬所の本山概念図   出典:日光市


足尾銅山、古河足尾製錬所   出典:足尾環境学習センター 


足尾の砂防ダム(親水公園)にて
撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400

 足尾銅山の製錬所は、何と2010年に90%以上の施設、設備を解体し廃棄しており、田中正造時代の面影はおろか、綺麗さっぱりとなっていました。まさにナチス・ドイツが敗戦直前に強制収容所を破壊し、証拠隠滅をはかったように、今の足尾銅山の製錬所には、往事のおおきな煙突一本しか残っていません。

 私は富岡製糸工場では無く、足尾銅山こそ世界遺産として残すべきだと主張してきましたが、これではどうしようもありません!

 下は栃木県藤岡町のる渡良瀬渡良瀬遊水池にある旧谷中村跡地で撮影したものです。谷中村村民すべてを立ち退かせて巨大な遊水池をつくりましたが、足尾鉱毒事件の本質的な問題解決にはなっていません!


撮影:池田こみち Black Berry


渡良瀬遊水池の展望台にて
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8


田中正造が出した人命救助請願
出典:栃木県栃木市藤岡歴史民俗資料館


田中正造外書画巻   出典:栃木県栃木市藤岡歴史民俗資料館