東マレーシア・サバ州現地予備調査 サバ州の概要 Sabah State 青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda 掲載月日:2015年2月7日 独立系メディア E−wave Tokyo |
<全体目次> 次はボルネオ島北部のマレーシアのサバ州とコタキナバル地区、コタキナバル市の概要を紹介します。 ◆マレーシアのサバ州 マレーシアのサバ州はボルネオ島東部、サラワク州さらにブルネイ(陸路国境はありませんがブルネイ湾を挟んで接しています)に接しています。またインドネシアにも隣接しています。現在はマレーシア領ですが、かつてフィリピンが同地域の領有権を主張したこともあります(スールー王国参照)。 州の大半がジャングルに覆われており、世界遺産にも登録されたキナバル国立公園や東南アジア最高峰のキナバル山(標高4,095m)もこのサバ州にあります。 なお、キナバル山は州の旗にも描かれています。 サバ州(赤色部分) 出典:Wikipadia 出典:Wikipadia 以下は主に東マレーシア・サバ州・サラワク州の主要地区を示しています。。 マレーシアの主要地区 下の地図はマレーシアのサバ州と主な地区です。 下は北ボルネオ鉄道の蒸気機関車です。ただし、現在は観光鉄道となっています。 コタ キナバル (トリップアドバイザー提供) サバ州の歴史 1881年、北ボルネオ会社が設立され、当初は経営も。 1888年、英国保護国、英国保護国北ボルネオ(1882年 - 1963年)が成立。 1963年、サラワク州やシンガポールとともにマラヤ連邦と統合してマレーシアを結成。 下の写真はサバ州立モスクです。 コタ キナバル (トリップアドバイザー提供) 州政府の地域行政区分 行政区域 サバ州は5つの広域行政地域(マレー語:Bahagian, 英語:Division)に分けられます。 @クダット省 (マレー語:Bahagian Kudat, 英語:Kudat Division) A西海岸省 (マレー語:Bahagian Pantai Barat, 英語:West Coast Division) コタキナバル郡 (Daerah Kota Kinabalu) B内陸省 (マレー語:Bahagian Pedalaman, 英語:Interior Division) Cサンダカン省 (マレー語:Daerah Sandakan, 英語:Sandakan Division) サンダカン郡 (Daerah Sandakan) Dタワウ省 (マレー語:Daerah Tawau, 英語:Tawau Division) なお、地理的に近い位置にあるラブアン島は連邦直轄領となっている。 経済 サバ州内で伐採される木材の多くは日本に輸出され、南洋材として重宝されました。沖合では石油が生産されており、最近天然ガスも発見されています。一方で州都のコタキナバルの周辺には、大規模なビーチリゾートが開発されています。 以下は,現地で入手しましたサバ州の地図です。北部がクダット省(Kudat)、コタキナバルを含む西海岸省(Kota Kinabalu)、東部がサンダカン省(Sandakan)、南部がタワウ省、さらに中央が内陸省です。 地図から分かるように、コタキナバルなどの西部からサンダカンなどの東部には一本の道路しかありません。またコタキナバルから北部のクダットに行く道も一本しかないことが分かります。今回の予備調査では、それぞれの道路を走っています。 以下はボルネオ島サバ州の観光資源地図です。今回の現地調査では、コタキナバル、クダッ、キナバル山系などごく一部しか回れませんでしたが、今後、数次にわたって調査を継続したいと思います。また東マレーシアには、サバ州以外にサラワク州もあります。 ボルネオ島サバ州の観光資源地図 出典:http://www.jesseltonoeo.com.my/images/sabah-fun-map.jpg つづく <全体目次> |