東マレーシア・サバ州現地予備調査 調査拠点としてのホテル Hotel as the Investigetion Base 青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda 掲載月日:2015年2月7日 独立系メディア E−wave Tokyo |
<全体目次> 私達は2015年1月31日、午後3時に成田空港を出発し、同日午後8時過ぎに東マレーシアのコタキナバル国際空港に到着しました。 下の写真にあるように、成田からコタキナバルはほぼ南西に向け一直線となります。途中、沖縄、台湾、フィリピン近くを通過します。 成田→コタキナバルの経路 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2015-1-31 成田からコタキナバルまでの距離は、下の写真にあるように1618km+2677km=4295kmです。 成田→コタキナバルの飛行距離 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2015-1-31 使用した航空会社はマレーシア航空、航空機はB737-800、なので、成田からコタキナバル国際空港までの直行便となります。この1年間にマレーシア航空機は2度墜落していますが、多くの場合成田→香港→コタキナバルなどトランジットが入り、最終的に時間が3時間以上余計にかかってしまうので、マレーシア航空を使うことにより疲労も減ります。 なお、現在日航(JAL)がマレーシア航空とコードシェアをしているので、JAL機を使っても良いのですが、どうしても航空運賃が高額になってしまいます。東京とコタキナバルの時差は1時間であり、帰りは偏西風の関係で1時間ほど飛行時間は短くなりました。 下の地図の赤い部分はボルネオ島北部のサバ州コタキタバルです。国際空港はこの赤い部分の海側にあります。 なお、コタキナバル国際空港では、入国カードは不要ですが、パスポートコントロールで両方の人差指の認証を行います。帰国時のセキュリティチェックは、かなり厳しくX線によるセキュリティー通過後、ほぼ全員、係員による接触チェックが行われます。また一旦空港内に入ってからもゲートで再度、セキュリティーチェックが行われています。 コタキナバルの位置 下はコタキナバル国際空港から調査の拠点としたホテル、シャングリ-ラ・ラサ・リア・リゾート(Shangri-La's Rasa Ria Resort - Kota Kinabalu)までの経路を示したグーグルマップです。距離にして37km、所要時間は42分とありますが、これは道路交通混雑の度合いにより大幅に変わります。夜中、早朝などだと30分程度、一方、夕方、朝のラッシュ時は2時間はかかることが現地で分かりました。 コタキナバル国際空港からホテルまでの距離、経路と時間 出典:グーグルマップ・経路検索 宿泊したシャングリ-ラ・ラサ・リア・リゾート(Shangri-La's Rasa Ria Resort - Kota Kinabalu)は、マレーシアのリゾートホテルの代表的、象徴的なホテルです。東南アジアで有名なシャングリラがコタキナバルで経営する2大リゾートホテルのひとつであり、海沿いの3km×4kmと広大な敷地に立地しています。ホテルのメインゲートから玄関(フロント)までは、1km近くもあり歩きでは大変です。同じ系列のもうひとつのシャングリラホテル(Shangri-La Tanjung Aru Resort Hotel)はコタキナバル国際空港からも近く市街地の海沿いにあります。 調査などを考慮したホテルの選定理由 下はホテルの建物ですが、その前は自然のビーチが広がっています。今回、市街地から40km近くも離れたこのホテルを選定した理由は、 1) 各種調査の拠点として立地に優れていること、 2)喧噪で大気汚染がひどいコタキナバル中心市街地から北に40km離れていること、 3) 宿泊者を優先に敷地内ジャングルでリハビリしているオランウータンを観察できること、 4) 青山の気管支喘息の転地療養が可能なこと、 5) ボルネオの最北端の北部のクダッ(Kudat)へレンタカーでアクセスが容易なこと、 6) ボルネオ東部の世界遺産キナバル山やサンダカンへレンタカーでアクセスが容易なこと、 7) 施設、設備、朝食が拡充しており、WiFiがホテルの内外で使えること、 8) 屈指のリゾートホテルであり滞在中、気分爽快が味わえること、 9) ホテルからコタキナバル市街地へは一日何便もシャトルバスが出ており、往復で500円 ほどで随時利用できること、 10) 連泊することで特別料金で宿泊できたこと などがあります。とくに、5)と6)は滞在中の時間を有効に使う上で重要です。コタキナバル市街地より40分、移動時間が短縮できるからです。 下はホテルのフロントです。ここでシャトルバスの予約、レンタカーの予約、市内視察の予約などが簡単に行えます。もちろん、部屋からここのフロントに電話を入れれば同じことが可能です。朝食はフロントの下にあります。 動画撮影:青山貞一 とりわけ、このシャングリラ・ラサリア・リゾートでは、下の写真の左側の小高い丘陵とその背後のジャングルを活用し、オランウータンの保護活動をしており、ホテル滞在者を優先し、毎日2回、人数限定でオランウータンを観察できます。ただし、他の類似のセンターもそうですが有料です。 これについては後で詳報します。 シャングリラ・ラサリア・リゾート、Shangri-La's Rasa Ria Resort - Kota Kinabalu) の敷地の一部 出典:グーグルマップ シャングリラ・ラサリア・リゾート、Shangri-La's Rasa Ria Resort - Kota Kinabalu) 海側からみたホテル 出典:グーグルアース 下の図は、ホテルの平面図です。上側がビーチ、海、下側がホテルの施設があり、その間はプールや日光浴、森林浴などの各種リゾート施設さらにレストランがあります。 ホテルの客室は左側がオーシャンウイング、右側がガーデンウイングとなっており、低層から最大5階の客室があります。中央にレセプション(受付)やレストランがあり、左下には駐車場があります。 さらに右端から写真の外にかけて熱帯雨林が続き、そこにオランウータンなどの野生生物の保護センターがあります。 ホテルの平面図 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2015-1-31 ホテルの背後地の熱帯雨林 出典:グーグルマップストリートビュー ホテルの背後地の熱帯雨林 出典:グーグルマップストリートビュー つづく <全体目次> |