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   東マレーシア・サバ州現地予備調査

ボルネオ、サバ州の野生生物

Wildlife in Sabah-State
and Borneo Is


青山貞一 Teiichi Aoyama
池田こみち Komichi Ikeda

掲載月日:2015年2月7日
独立系メディア E−wave Tokyo


<全体目次>



 1月31日 成田→コタキナバル(東マレーシア・サバ州)
 2月 1日 〜 2月4日 現地予備調査
    1日 熱帯雨林自然保護区野生生物観察..........●
    2日 ボルネオ島最北部クダッ現地視察
    3日 キナバル山麓、キナバルパーク現地視察
    4日 コタキナバル市内視察
 2月 5日 コタキナバル→成田


◆ボルネオ島サバ州に見る野生生物

 ここでセンター内に掲示されていた熱帯雨林に生息する野生生物の展示を中心に、それ以外の自然保護区、地区、センターさらにはトリップアドバイザーに掲示されているボルネオ島ならではの野生生物について紹介しておきます。 ただし、オランウータンは除きます。

 生物の解説は、主にWikipediaとなっています。

 なお、東マレーシアのサバ州では私たちが訪問したセンター以外に、以下の地域、公園、動物園などでボルネオ島の固有野生生物が見られます。

・キナバル公園|Kinabalu Park
・キナバタンガンリバー|Kinabatangan River
・ダヌン・バリー自然保護区|Danum Valley
・セピロック|Sepilok Orang Utan Sanctuary
・クリアス川|Klias River
・ウミガメ保護区|Turtle Island Marine Park
・タビン野生生物保護区|Tabin Wildlife
・タワウ・ヒルズパーク|Tawau Hills Park
・ゴマントン洞窟|Gomantong Cave
・ロッカウィ動物園|Lok Kawi Wildlife Park

出典:http://www.lisbeborneo.com/animal/info/




ボルネオ島の標高    出典:Wikipedia


ボルネオ島の国々(マレーシア、ブルネイ、インドネシア)
出典:グーグルマップ


◆ボルネオゾウ(アジアゾウ)ボルネオピグミーエレファント


アジアゾウ、ボルネオゾウ


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タビン野生生物保護区 (トリップアドバイザー提供)





 アジアゾウは、哺乳綱- ゾウ目(長鼻目)- ゾウ科- アジアゾウ属(英語版)に分類されるゾウで現生種はアジアゾウ 1種のみとのことです。その現生亜種としてボルネオゾウ Borneo elephantがいます。

 主に森林に生息しており食物を求めて放浪するが、近年では生息地の破壊により季節的な移動でも30-40キロメートルに限られています。メスと幼獣からなる群れを形成し、群れに発情したメスがいる場合はオスも加わります。食性は植物食で、主に草を食べるが木の枝、葉、樹皮、根、種子、果実なども食べます。

 繁殖形態は胎生。5- 8年(食物が豊富な場合は2- 4年)に1回繁殖します。妊娠期間は615-668日で1回に1頭の幼獣を産みます。授乳期間は2年、メスは生後9年で性成熟した例もありますが、生後17-18年で初産を迎える個体が多いようです。寿命は60-80年と考えられています

 分布生は、インド亜大陸(スリランカ、インド、バングラデシュ、ネパール、ブータン)、インドシナ半島(ラオス、ミャンマー、マレー半島、タイ、カンボジア、ベトナム)、中国大陸南端部(中華人民共和国南端部〈雲南省、シーサンパンナ・タイ族自治州、思茅区、臨滄市〉)、インドネシアのスマトラ島およびボルネオ島に分布していますが、古代以前は、北は中国大陸北部(河北)、西は西アジアまで、今日より遥かに広く地域が棲息地であったとされています


◆サンバー


Sambar Deer  サンバー


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 サンバー(英: Sambar、学名: Cervus unicolor)は、哺乳綱偶蹄目シカ科シカ属に分類されるシカです。分布は、インド、バングラデシュ、スリランカ、中国南部、海南島、台湾、インドネシア、マレーシア、タイ、 ミャンマーなどに生息しています。

 形態としては、体長(頭胴長)170-270cm、尾長約30cm、肩高120-150cm、体重150-315kg。オスのみに角があり、角は基部で1本、先端でさらに1本枝分かれています。体毛は灰褐色から暗褐色で、尾は暗色、頸部の体毛は長くなっています。

生態]
 サンバーの別名はスイロクと呼びますが、スイ黒は漢字では水鹿と表記し、名前の通り水辺(湿地帯の森林)に棲息していることが多いようです。泥浴びを好み、単独もしくはメスと幼体からなる小規模な群れを形成し生活する。夜行性で、昼間は木陰などで休みます。天敵としてはトラやドールが挙げられます。食性は草食性で、草や果実、また木の芽を好んで採餌し、木の葉、水草なども食べます。


◆マレークマ


Sun Bear  マレーグマ


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 サンベアーは、マレーグマを意味します。クマ科マレーグマ属に分類されるクマ。本種のみでマレーグマ属を形成しています。分布はインド、インドネシア、カンボジア、中国南部、タイ、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオスなどに生息しています。

形態 体長100-150 cm、体重25-65kgとクマ科最小種。その小ささのために英語では“Dog bear”(犬熊の意)と呼ばれることがあります。全身は黒く光沢のある短い体毛で覆われています。 そのことはおそらく彼らが生息する低地気候のためであると考えられています。

 胸部に明るい淡白色の三日月状の模様があります。この明るい胸の模様により“Sun bear”(太陽熊の意)の名前を持っています。

 視覚が発達していないため、ほとんどの食べ物は鋭い嗅覚で見つけています。小さくて、丸い耳と短い鼻口部を持っており、鼻口部と目の周囲には胸の模様と同色の体毛で覆われています。舌は約25 cmと長く、昆虫類を舐め獲るのに使われています。鎌形に鋭く曲がった鉤爪を持っています。毛の生えていない大きめの足裏と併せて、おそらく木登りの手助けとなっています。地上を歩く際には内股になる内側に曲がった足も、木登りの際には威力を発揮します。


◆ジャワ・マメシカ


Mouse Deer  ジャワ・マメシカ



 マメジカとは小型の有蹄類の一群のことであり、マメジカ科 (Tragulidae) に属する動物の総称です。現存種の中では、マメジカ下目 (Tragulina) はマメジカ科のみで構成されています。

 マメジカ(豆鹿)という和名ですが、反芻亜目の中でもシカ科とはそれほど近縁ではありません。他のマメジカ科は3属10種の現存種で構成されています。その他にも、化石でのみ発見されている種がいくつか存在します。

 マメジカ科の現存種は概ね南アジアや東南アジアの森林で見られる。ただミズマメジカは中央アフリカや西アフリカの熱帯雨林に生息しています。

 マメジカは単独またはペアで生活し、もっぱら植物質しか食べません。アジアに生息するマメジカは重さ0.7〜8.0 kgで、最も小さい種は世界最小の有蹄動物にあたります。アフリカのマメジカはかなり大きく、重さ7〜16 kgほどです。

 属名の「トラグルス」はギリシャ語でヤギに似たもの、英名で使われる「Chevrotains」はフランス語で小さなヤギを意味する。同じく英名「マウス・ディア」は<ネズミジカ>の意味です。


◆ベンガルヤマネコ


Leopard Cat  ベンガルヤマネコ


タビン野生生物保護区 (トリップアドバイザー提供)


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コタ キナバル (トリップアドバイザー提供)





 上の写真はLeopard Cat、直訳すれば「豹猫」です。おそらくヤマネコの一種で東南アジアに広く生息するベンガルヤマネコと思われます。

 日本にはイリオモテヤマネコ、ツシマヤマネコなどが生息していますが、いずれも非常に生息数は限られています。私達が西表島まで現地調査に行ったとき聞いた話では、過去多くのイリオモテ山猫が夜間、道路上で車に轢かれて死んでいると担当者が地図を見ながら説明してくれました。 この豹猫もICUNの希少種に指定されています。


◆チビオマングース


チビオマングース    Source:English Wikipedia



 チビオマングースはマングース科(マングースか、Herpestidae)は、哺乳綱ネコ目(食肉目)に属する科の哺乳類です。分布は、アフリカ大陸、ユーラシア大陸南部、インドネシア、スリランカなどです。

 多くの種で明瞭な斑紋や斑点が入りません。耳介は小型で丸みを帯びており、歯列は門歯が上下6本、犬歯が上下2本、小臼歯が上顎6-8本、下顎4-8本、大臼歯が上顎4本、下顎2-4本で計34-40本あります。生殖器の周辺に臭腺(会陰腺)がなく、肛門の周辺に臭腺(肛門腺)があります。

 また臭腺からの分泌物を貯蔵できる袋(肛門袋)があります。四肢は短く、趾は4-5本で、爪を引っ込めることができません。指趾の間には水掻きがないか、あまり発達していません。乳頭は腹部や鼠蹊にあり、乳頭の数は2-6個となっています。


◆テングザル


テングザル


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 テングザル(天狗猿、Nasalis larvatus)は、哺乳綱サル目(霊長目)オナガザル科テングザル属に分類されるサル。本種のみでテングザル属を形成する。特定動物。分布はインドネシア、ブルネイ、マレーシア(ボルネオ島固有種)となっています。

 形態としては、体長オス73-76センチメートル、メス61-64センチメートル。尾長オス66-67センチメートル、メス55-62センチメートル。体重オス21.2キログラム、メス10キログラム。胴体の毛衣は赤褐色、頬や尻、四肢、尾の毛衣は淡灰色。指趾の間には水かきがあります。鼻は長く伸びます。オスの成獣の鼻は特に大型で長いです。属名Nasalisはラテン語で「鼻」、種小名larvatusは「仮面をつけた」の意味です。

 生態としてはマングローブ林、湿地林、河辺林などに生息しています。樹上棲。1頭のオスとメスからなる小規模な群れを形成して生活します。薄明薄暮時に小規模な群れ同士が集合し、約80頭の群れを形成することもあります。群れの結びつきは弱く、雌雄ともに群れから群れへ行き来する泳ぎは上手く、驚くと樹上から水面に跳びこむ(地上15メートルの樹上から水面に飛びこんだ例もある)こともあります。

 食性は植物食で、マンゴローブの若葉などを食べますが、果実も食べます。 また霊長類としては唯一、反芻行動が確認されています。繁殖形態は胎生。妊娠期間は約166日。1回に1頭の幼獣を産みます。授乳期間は約7か月です。

 人間との関係は伐採や農地開発、森林火災、エビの養殖池への転用、金採掘などによる生息地の破壊、および河辺林の分断、狩猟などにより生息数は激減しています。生息地では狩猟・捕獲が禁止されています。


◆カニクイザル


カニクイザル


タビン野生生物保護区 (トリップアドバイザー提供)


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 カニクイザル(Macaca fascicularis)は、哺乳綱霊長目オナガザル科マカク属に分類されるサルであり特定外来生物となっています。

 分布はもともとの分布はフィリピンやスマトラ島、ジャワ島などの東南アジアでしたが、人為的な導入により香港やイリアンジャヤ、パラオ、モーリシャス、サモアなどに定着しています。

形態と生態 亜種によっても異なりますが、大人の個体で体長38-55cm、尾の長さは40-65cmになる。体重はオスで5-9kg、メスで3-6kg程度です。

 カニクイザルは社会性を有する動物で、通常5-60頭の群れを作って生活します。その群れには通常2-5頭のオスが含まれます。群れの大きさは餌の豊富さなどに依存し、群れでのランクは成熟したオスがメスより上位となります。

 メスの妊娠期間は167-193日で、子ザルの出生時の体重は約350g。はじめは黒い体毛ですが、数ヶ月の間に生え変わり、最終的に赤茶色の体毛となります。

 カニクイザルの食性は雑食で、名前の通りカニも捕食するが、カニのみを餌としているわけではありません。植物の果実や種子を主な餌としていますが、それ以外にも植物の葉、花、根、小鳥、トカゲ、カエル、魚などさまざまな動植物を捕食しています。


テナガザルミューラーテナガザル(ボルネオギボン)


テナガザル


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 テナガザル(手長猿)は、テナガザル科に属するサルの総称。名前の通り、前肢の長さが特徴的です。

 テナガザルはインド東端を西限、中国最南端を北限とし、バングラデシュ ・ミャンマー・インドシナ半島を経て、マレー半島からスマトラ島、ジャワ島西部、ボルネオ島に至る地域に分布しています。千年ほど前には黄河以北にも生息していたことが中国の文献に記載されています。

 東南アジア地域では熱帯雨林、アジア本土では半落葉性モンスーン林に生息しています。ほとんどの種では頭胴長 45-65 cm、体重 5.5-6.7 kgですが、フクロテナガザルは頭胴長 75-90 cm、体重約10.5 kg。樹上生活者であり、長い腕で「枝わたり」(ブラキエーション)をして林冠を移動して生活します。

 1夫1妻で、子供を含めた4頭程度の群れを形成しています。母親はふつう2-3年ごとに1頭の子供を産みます。生後6年目ぐらいに性成熟、8年目までには社会的にも成熟し、それまでに群れを出て行っていなければ家族集団からの離脱が父親によってうながされます。


キタカササギ・サイチョウ


Oriental Pied Hornbill 東洋サイチョウ



 サイチョウ科は、鳥類サイチョウ目の科です。サイチョウ(犀鳥)と呼ばれますが、狭義のサイチョウはこの1種だけです。

 東洋区(南アジア・東南アジア)・エチオピア区(サハラ以南のアフリカ)・オーストラリア区(インドネシア東部・メラネシア)に生息しています。嘴は大きく、上嘴の基部に、種により異なるさまざまな膨らみがあります。これをサイの角にたとえサイチョウと呼んでいます。膨らみは非常に大きな種もいますが、内部は海綿状で軽くなっています。


マレーウオミミズク


Buffy Fish-Owl マレーウオミミズク


タビン野生生物保護区 (トリップアドバイザー提供)



 マレーウオミミズクは、フクロウ目フクロウ科の鳥です。東南アジアに分布する。形態は全長38-44cmです。河川や海岸、池沼などの水辺近くの森林に生息すしており、主に魚類やカエルのほか、昆虫類、小型哺乳類、爬虫類なども捕食しています。繁殖は樹洞や他の鳥類の古巣で行います。


◆オリエンタルダーター ( ヘビウキイロ )


Oriental Darter



 オリエンタルダーター ( ヘビウキイロ ) は 、熱帯の水の鳥であり、南アジアと東南アジアに生息しています 。 オリエンタルダーター尖った手形と長く細い首をもっており、鵜のように、魚をとるために使います。


Stork-billed Kingflisher
 カワセミ科ショウビン亜科コウハショウビン属)


Stork-billed Kingflisher


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 日本名では、コウハシショウビンと言います。 名前の由来は、和名も英語名と同じくコウノトリのくちばしをしたカワセミで、大きく赤いくちばしに着目した命名です。インドからインドネシアまでの南アジアに広く分布しています。インドネシアでは、カリマンタンのほか、スマトラ島とジャワ島でも見られます。

 The stork-billed kingfisher (Pelargopsis capensis) (formerly Halcyon capensis), is a tree kingfisher which is widely but sparsely distributed in the tropical Indian subcontinent and Southeast Asia, from India to Indonesia. This kingfisher is essentially resident throughout its range.

 This is a very large kingfisher, measuring 35 to 38 cm (14 to 15 in) in length.[2] The adult has a green back, blue wings and tail, and grey head. Its underparts and neck are buff. The very large bill and legs are bright red. The flight of the stork-billed kingfisher is laboured and flapping, but direct. Sexes are similar. There are 15 races, mostly differing in plumage detail, but P. c. gigantea of the Sulu Islands has a white head, neck and underparts. The call of this noisy kingfisher is a low and far reaching peer-por-por repeated every 5 seconds or so as well cackling ke-ke-ke-ke-ke-ke.

 Stork-billed kingfisher is a species of a variety of well-wooded habitats near lakes, rivers or coasts. It perches quietly whilst seeking food, and is often inconspicuous despite its size. It is territorial and will chase away eagles and other large predators. This species hunts fish, frogs, crabs, rodents and young birds.

 Stork-billed kingfisher digs its nest in a river bank, decaying tree, or a tree termite nest. A clutch of two to five round white eggs is typical.


Banded Pitta (ヤイロチョウ科) 日本名では、キマユシマヤイロチョウ


Banded Pitta

(ヤイロチョウ科) 日本名では、キマユシマヤイロチョウ
 http://en.wikipedia.org/wiki/Banded_pitta

分布:日本、インドネシア(ボルネオ島)、中華人民共和国、台湾、大韓民国、朝鮮民主主義人民共和国、マレーシア(ボルネオ島)、夏季に日本、台湾、中華人民共和国東部、朝鮮半島で繁殖し、冬季に中華人民共和国南部やボルネオ島へ南下し越冬する。

 頭部は大型で、幅広く分厚い。吻端はやや突出し、上顎の先端は鉤状に弱く とがっています。咬合面は幅広く(顎関節で顕著)、1本の明瞭な稜があります。

The banded pittas, Hydrornis (guajana) spp., are a group of birds in the Pittidae family that were formerly lumped as a single species, the banded pitta. They are found in forest in the Thai-Malay Peninsula and the Greater Sundas.

The group includes four birds, which can be divided into three main groups: The species from Java and Bali has a yellow eyebrow, underparts that are densely barred in yellowish and blackish-blue and a narrow blue band on the upper chest; irena and ripleyi from the Thai-Malay Peninsula and Sumatra have a more orange eyebrow, a blue belly and a chest that is barred orange and dark bluish (more orange towards the sides, blue towards the center); and schwaneri from Borneo has a blue mid-belly and yellow flanks and chest densely barred with blackish. Females of all birds are significantly duller than the males. There are also vocal differences between these, and they have now been regarded by many taxonomists they are better treated as three separate species:


◆オオトカゲ


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タビン野生生物保護区 (トリップアドバイザー提供)


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オオトカゲ



 ミズオオトカゲ Varanus salvatorは、インド(アンダマン諸島)、インドネシア(ジャワ島、スンバ島、バリ島、フローレス島、ロンボク島)、フィリピン(スールー諸島、サマール島、ボホール島、ミンダナオ島、レイテ島)、フィリピン(パラワン島、ミンドロ島、ルソン島)、フィリピン(セブ島、ティカオ島、ネグロス島、パナイ島、マスバテ島)、インド東部、インドネシア(スマトラ島、ボルネオ島)、カンボジア、シンガポール、スリランカ、タイ、中華人民共和国南部、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオス、インドネシア(スラウェシ島、トギアン諸島)などに分布しています。

 形態は、最大全長250cm。体重25kg。体形は細く、全身は細かく丈夫な鱗で覆われており、、黒や褐色の体色に白や黄色の細かい斑点が入ることが多いのですが亜種や地域により異なります。尾は側偏し水中で泳ぐのに適しています。吻端は細長く、鼻孔は丸く、吻端寄りに開口します。四肢や指趾は頑丈で、指趾には鋭い爪があります。

 生態としては森林などに生息し、和名や英名(water=水)の通り水辺を好みます。水によく入り、泳ぎや潜水も上手く、鋭い爪を使い地面に深い穴を掘って巣穴にしたり、樹上に登ることもあります。食性は動物食で小型哺乳類、鳥類やその卵、爬虫類やその卵、両生類、魚類、昆虫類、甲殻類、動物の死骸などを食べます。繁殖形態は卵生。地中やシロアリの蟻塚などに、1回に約15個の卵を産みます。時には複数で連携して、ワニをおびき寄せてその間に他の個体が卵を奪うこともあります。

人間との関係では民家の近くに生息する場合、イヌやネコ、ニワトリなどの小型の愛玩動物や家畜を捕食することがありますが、その一方では田畑を荒らすネズミを捕食するなど、人間の役に立っている面もあります。肉が食用とされたり、皮が革製品に利用されることがあるため、人間の乱獲により生息数は減少しています。

 ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されています。黒味の強い個体がkomainiと亜種のような流通名で流通することもありますが、実際に記載されておらず有効な亜種ではないようです。以前は地方自治体によっては飼育に許可が必要でしたが、動物愛護法が改正されたため2008年現在では飼育にあたり法的な規制はありません。しかし大型で力が強いため、飼育には大型かつ頑丈なケージが必要です。それに加え動きが俊敏で、もともと巣穴などにも潜む習性もあることから、脱走に注意する必要があります。


◆ボルネオカワガメ


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ボルネオカワガメ



 ボルネオカワガメ(Orlitia borneensis)は、爬虫綱カメ目イシガメ科ボルネオカワガメ属に分類されるカメです。本種のみでボルネオカワガメ属を構成しています。

 インドネシア(スマトラ島、ボルネオ島)、マレーシア。ブルネイに分布する可能性もあります。

 最大甲長80センチメートル以上と、イシガメ科最大種。オスよりもメスの方が大型になる。背甲は扁平で、上から見ると細長い楕円型。成長輪は明瞭[3]。背甲の色彩は暗灰色や黒褐色、黒。 背甲と腹甲の継ぎ目(橋)は発達し、腋下甲板と鼠蹊甲板が1つずつあります。 腹甲は大型で細長く、左右の肛甲板の間には深い切れこみが入ります。腹甲の色彩は淡黄色や淡黄褐色、灰白色。

 頭部は大型で、幅広く分厚い。吻端はやや突出し、上顎の先端は鉤状に弱く尖る。咬合面は幅広く(顎関節で顕著)、1本の明瞭な稜がある[3]。眼と鼓膜の間には顆粒状の鱗が帯状に並び、後頭部は細かく不規則な鱗で覆われます。

 四肢は頑丈で、指趾には水掻きが発達します。頭部や四肢、尾の色彩は黒や濃褐色で、側頭部や下顎、四肢の基部は灰白色や灰褐色。

 卵は長径8センチメートル、短径4センチメートル。孵化直後の幼体は甲長6センチメートル。幼体の背甲はドーム状に盛り上がり、第2、第3椎甲板が最も高くなっています。背甲は上から見ると円形に近い楕円型。椎甲板にはあまり発達しない筋状の盛り上がり(キール)が入り、後部縁甲板の外縁が鋸状に尖っています。成長に伴いキールや縁甲板の突起は消失します。幼体は腹甲が橙色の個体もいます。 幼体は頭部の色彩が褐色や灰褐色で、黒や暗褐色の細かい斑紋が入ったり口角から後方へ明色の筋模様が入る個体もいます。

 河川、湖沼などに生息し、三角州や汽水域に生息することもあります。食性は雑食と考えられており、ヒロクチミズヘビを捕食した例があります。飼育下では陸上の食物を水中に引き込んでから食べたり、陸上で採食を行うこともあります。繁殖形態は卵生。土手や中州などに1回に12-15個の卵を産みます。


◆スローロリス


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 スローロリス (学名:Nycticebus、英名:Slow loris) はサル目、曲鼻猿亜目の1種です。バングラデシュ、アッサムからベトナム、マレー半島、ジャワ島、ボルネオ島などに分布しています。

 他のスローロリス属の種と同様に、丸い頭で、鼻は濡れており(rhinarium) 、耳は小さく厚い毛に覆われ、顔は平たく、大きな目を持っています。尻尾は退化しています。夜行性で樹上生活します。

 一般的に常緑樹林に生息しており、密な林冠の連続した熱帯多雨林に好んで生息しています。同サイズの哺乳類と比べて、スローロリスの代謝は極めて遅く樹液、花蜜、果物、虫を食料としています。スローロリスは絶滅の危機に晒されており、レッドリストによって危急種に指定されています。


つづく      <全体目次>