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すでに冤罪者を多数出しているパソコン遠隔操作事件ですが、独立系メディア E-wave Tokyoに<論点>として特集した以下の各論考をじっくり読むと、今回の片山氏逮捕では、マスコミが勝手に盛り上がり、それに押されて警察が片山氏を逮捕しただけで、状況証拠はまだしも、肝心な物的証拠はほとんど無いことが分かってきました。 ●論点:パソコン遠隔操作事件の真犯人は誰か!? ★求ム目撃者:江ノ島一有名なあの猫はいつ首輪をつけられたの 八木啓代 ★江川紹子:【PC遠隔操作事件】被疑者の素顔を弁護人に聞く ★遠隔操作容疑者、録画求め供述拒否、どうする警察 まるこ姫の独り言 ★片山容疑者徹底抗戦 雲行きが怪しくなってきたPC遠隔操作事件 日刊ゲンダイ ★友達の猫が見慣れない首輪をつけてたら誰だって不審に思うよね 八木啓代 ◆<論点>郷原信郎:パソコン遠隔操作事件の真犯人は誰か!? ★やっぱりね:IP偽装犯人は馬鹿じゃありませんです 八木啓代のひとりごと 注) 上記のブログの投稿者のうち 八木啓代さんはスペイン音楽の歌手で作家です。彼女は同時に検察 上層部も真っ青となる検察司法の杜撰さ、無責任さを具体的に暴いて きた方で、その道の世界で有名な女性論客。 郷原信郎さんは言うまでもなく元々東大理学部を卒業後、司法試験合 格、検察庁に検事として勤務、東京地検特捜部にも在籍した辣腕、秀 逸な検事です。現在は関西大学教授と弁護士をされています。小沢一 郎事件を当初から冤罪ではないかと問題提起されてきた方でもあります。 江川紹子さんは紹介するまでもありませんが、人権派ジャーナリストで あり、作家。今回はかの足利事件を担当し菅家利和さんの再審請求と 無罪を勝ち取った弁護士にロングインタビューをされ全面公開されました。 このままだと逮捕はしたものの、不起訴処分、起訴猶予となる可能性もでてきました。警察は多数の冤罪者をだしたため、ことを焦ってマスコミの記事、取材などにつられ逮捕はしたものの、 課題1)肝心な江ノ島のネコの動画は、ネコと一緒であることは分か るものの、ネコの首に例の首輪を付けている写真ではないこと 課題2)遠隔操作ソフトはC#言語で書かれているが、片山氏はC# のプログラミングは出来ないと言っていること 課題3)にも係わらず、当初の調書に警察側は片山氏が使用可能な コンピュータ言語としてC#を勝手に含めていること とりわけ、1)は重要です。あのネコは江ノ島では結構有名なにゃんこであり、多くの人が見たり、かわいがっていることもあります。 他方、マスコミはNHKを含め、おそらく警察側の情報リークもあって、警察もどきの尾行をしてネコカフェはじめあちこちで片山氏の顔写真を撮影していたこと、また逮捕されていないのに盗撮的に撮影した片山氏の写真、住所などを公表しています。 今回、片山氏の弁護についたのは、かの足利事件で菅家利和さんの弁護を担当した佐藤弁護士です。たまたま国選弁護人についた弁護士が以前、佐藤弁護事務所に所属していたこともあり佐藤さんが弁護をすることになったそうです。 すでに佐藤弁護士は何度も片山氏に接見し議論しています。これについては、江川紹子さんの論考に詳細があります。 片山容疑者は、警察、検察の強引な取り調べや勝手に調書を作成していることから、 当局が、ビデオや録音などの可視化を行わない限り、取り調べに応じないと言明しており、佐藤弁護士も原則としてそれを支持しています。 独立系メディアに上記の議論や弁護士インタビューのリンクがありますので、ぜひ一読してください。 ところで、ここでもまさに<70%超>の日本人の世界一のマスコミ鵜呑度が象徴的に現れていると思えます。 それは片山氏に前歴があること、江ノ島に行ってネコにさわっている写真があること、ネコカフェに行っていること、雲取山近くに車で行っていることなどが理由です。それを理由として、どうも多くの国民はマスコミが大々的に報道したことで勝手に片山氏が真犯人であると思いこんでいます。 しかし、松本サリン事件の河野さんの場合同様、マスコミが勝手に大騒ぎし、人権侵害的報道を繰り返しても、真犯人はオウムであったことに象徴されるように、今まで警察があつめた証拠では、上記の1)〜3)は何ら証拠になりません! さらにネコカフェについても、「ネットや報道で出回っている写真も、『店側が提供した』などと言われている。 でも、それは事実ではありません。あの写真はマスコミが勝手に撮った写真で、私たちは提供していない。なのに盗撮をしたとか、個人情報を流したとか、いわれのない誹謗中傷があまりにも多くて……。本当にまいってます」(猫カフェ関係者) など、マスコミの暴走は常軌を逸している。 ポイントは、ネコの首にSDカード入りの首輪を付けた証拠それにC#言語を実行可能ファイル操作ではなく、プログラミングレベルで片山氏が使用可能な確たる証拠の2点だと思います。 最近この事件についての報道はまったくなくなりました! おそらく警察やマスコミは、自分たちが舞い上がってろくな証拠もないまま、ひょっとすると今回も大冤罪となる可能性があることを理解しはじめた証左かも知れません。 以下は参考 出典:Wikipedia ◆トロイプログラム IESYS.EXE トロイプログラム IESYS.EXEには「2・00」「2・23」「2・35」などのバージョンが確認されている。尚、報道等ではコンピューターウイルスと呼ばれるが、このプログラム単体には他のPCなどへ感染を広める機能は無く、厳密にはトロイプログラムに分類される。 IESYS.EXEへの指示 このトロイは稼働中に特定の掲示板(したらば掲示板)を監視しており、ここに書き込まれる命令を読み取って指示された動作を行う。命令は暗号化されており、ここへの書き込みはTorを介して行われた。また、動作完了時には、別の掲示板に動作完了の旨の書き込みを行う。 IESYS.EXEの機能 ウイルス対策ソフト会社の解析によれば、このトロイは以下の機能を持つとされる。 キーロガー(キーボード入力情報の取得) スクリーンショットの取得 ファイルのアップロード(パソコン内のファイルを外部に転送する) ファイルのダウンロード(ネットから当該パソコンにファイルを転送する) 指定ウェブページへのPOST(自動投稿) アップデート 自身の消去 これにより、パソコン所有者に関する情報を得る事も可能であり、実際に真犯人Xからの犯行声明の中にユーザーについて言及した事例が幾つか見える。 IESYS.EXEの特徴 流通しているウイルス作成ツールで製作したり、既存のウイルスの亜種などではなく、スクラッチから製作されたまったくの新種である。 従来のボットタイプのウイルスがIRC経由で指示を受けるのに対して、IESYS.EXEは特定の掲示板を監視し、そこに書き込まれた命令を解釈・実行する点が異なる。 開発ツールとしてMicrosoft Visual Studio 2010を使い、C#(シーシャープ、プログラミング言語)で記述されている。なお、IESYS.EXEの解析者が、Visual Studio 2010は高価な専門ツールであることから、素人が購入するとは考えにくいという見解を示したとの報道がされたが、解析者本人はそれを否定している。また、Visual Studioには無償エディション (Express) も存在するが、解析ではエディションの違いまでは判別できないという。 |