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100年経った中国共産党(CPC)が
今日の若者に、どのようにアピールするか

青山貞一 (東京都市大学名誉教授)
 独立系メディア E-wave Tokyo 2021年6月16日 公開
 

みなさま

青山貞一・池田こみちです.

 独立系メディア E-wave Tokyoの6月16日朝の記事です。

 先に中国共産党(CPC)100年のインタビュー記事をお送りしましたが、今回は中国の学生、若者が中国共産党をどう感じ見ているか? そしてどうすれば若者にCPCをアピールすることが出来るかがテーマです。

 論考では、若者にどうアピールすべきか探るため、若者へのインタビューやアンケートを繰り広げ、具体的に方策をさぐっています。論考には、中国共産党は7月1日に創立100周年をひかえ、9200万人の党員がおり、そのうち3分の1以上が40歳以下ということもあって、若いバイタリティが光っていますとあります。青山は何度か中国に行き、各地の現場をみるなかで、それを感覚的にも実感しています。

 かつてCPCの創始者である毛沢東は若者について以下のように述べています。
 
 「世界はあなたのものであり、我々のものでもある。しかし、最終的には、それはあなた方のものなのだ。あなた方若い人たちは...朝の8時、9時頃の太陽のようなものだ。我々は君たちに希望を託す。」毛沢東

 これに対し、日本は過去20年間に及ぶ緊縮財政と格差を助長する金融資本主義により、経済成長が実質ゼロのデフレが続き、3000万人~4000万人もの人々が非正規雇用となり、年収も正規雇用の半分から1/3となっています。これにより若者は将来の自分の姿が見えず、若者の自殺が増えています。また若者のなかで小林多喜二の小説「蟹工船」など、共産主義関の図書が結構読まれているといわれています。

 その意味で、今の中国の若者は、まさに.朝の8時、9時頃の太陽なのだ、と思う。

 また中国は永年続けてきた一人っ子政策が、今年あたりから三人までOKなど、子供、若者をめぐる環境が大きく変わりつつあります。

 親、親族などとの関連でも「共産党」の存在は日本とは著しく異なり、中国を過去100年間で、ここまで成長(量的概念)、発展(質的概念)させてきた牽引車とみなしている面が強く、共産党とか社会主義というだけで、目をそらす日本の状態とは正反対にあると思います。

 とはいえ、インターネット全盛時代にあって、今の中国は米国はじめ西側先進国のメディアで様々な批判や攻撃が巻き起こっており、何で中国がここまで酷いことを言われるのか?と。また米国では中国からの留学生を受け入れないところにまできています。当然、中国では教育などで欧米の中国バッシングが政治的なものであり、ある種のやっかみからのものであることを知っているとしても、欧米豪のダブルスタンダードに呆れかえっていると思う。

 総じて、9200万人の党員数は物凄いものであるが、CPCがもつ、歴史性、理念としての正義感や平和感などが、今後、どこまで若者に深く浸透するかは、今後の中国を占ううえでも重要なはずです。また若者が党員になるのではなく、自分が何をなすべきか、世界に多数の貧困な国々がある中で、中国だけが貧困を克服すればよいのかという重要なテーゼもあるはずです。

 
中国はその意味で、世界の貧困に挑戦する社会主義的グローバリズムを推し進め、今だけ金だけ自分岳的な欧米日本の金融資本主義のグローバリズムと大きく一線をかくしているはずです。

 もっぱら、これは中国のネットメディアが連日、習さんが途上国からのお客と会い話したり、多くの幹部が一帯一路に関っている姿を見ており、さらにCOVID-19パンデミックのなか、中国が貧しい国々に早期段階から、ワクチンを供与などで届けている現実を目の当たりにしていれば、間違いなく、若者は大人の背を見ながら育つといって過言ではないでしょう。

 毛沢東が当時の若者に託した希望は、その意味で、現在までに存分に達成し、さらに前進していると言えます。その凄まじさに、欧米諸国は驚嘆するだけでなくG7、NATO、ファイブアイズ、クアッド、主として米英は政治、外交、経済分野でさまざま露骨ないやがらせが連日行われています。 しかし、今の中国を見ると、「大人」として、それらの攻撃をさらなる飛躍のバネにして、途上国支援や貧困撲滅、COVID-19対応など世界的課題に全力を傾注していることが見える。


 今回の論考は従来の10倍弱の分量があります。翻訳は英語から日本語で池田こみちが担当しました。

中国共産党(CPC)100年 今の若者にどうアピールできるか?

①100年経った中国共産党(CPC)が今日の若者に、どのようにアピールするか
 何時までも若々しく(長文) 環球時報 
 http://eritokyo.jp/independent/cpc100-ike55.htm

②How century-old CPC appeals to youth today 
 Forever Young Global Times
 https://www.globaltimes.cn/page/202106/1226142.shtml