2002/2/8 |
2002年2月19日 朝日新聞愛知県版 ■濃度改善傾向 市民、市に報告
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春日井市の市民団体「ダイオキシン測定 松葉の会」が18日、クロマツの葉を使って市内各地でダイオキシン類の濃度を自主測定した昨年の結果を公表、市に報告した。00年に実施した時の濃度より低下し、改善傾向が出ているという。同会は濃度測定を今後も継続して実施する考えだ。
調査は昨年11月、同会と別の市民グループが共同で同市東部、西部、民間企業が産業廃棄物焼却施設の建設を計画中の松河戸町の建設予定地から1キロ以内の3区域で実施。
その結果、毒性等量に換算した濃度は、東部が松葉1gあたり2.08ピコグラム、西部が同3.21ピコグラムだった。00年に東部と西部で実施した調査では、東部が1g当たり4.72ピコグラム、西部が同4.23ピコグラムと全国的にも高い濃度だったが、かなり改善された。
松葉によるダイオキシン類調査は、各地の市民団体や生協が全国的な運動として進めている。「松葉の会」代表の一人で看護婦の長野きよみさんは、「市民が主体的に環境を監視していく活動を東海地域全体に広げたい」と話す。
問い合わせは長野さん(090-4447-8995へ)