室蘭民報 2003年5月25日朝刊

ごみ焼却に伴う環境保全を考える
室蘭でシンポジウム


 「考えよう!ごみの焼却と環境の保全」シンポジウム(同実行委員会主催)が24日、室蘭市白鳥台会館で開かれ、廃棄物焼却施設から排出されるダイオキシン問題と、監視システムについて学んだ。

 市内石川町の広域廃棄物処理施設稼働を受け、ダイオキシンの連続監視システム設置を求める署名運動を展開した、同実行委が企画した。東京・環境総合研究所の池田こみち副所長、仙台市オンブズマン前代表の増田隆男弁護士が講演した。

 池田氏は、現在の法律に基づいて廃棄物処理事業者が実施している環境測定について、「第三者性がないほか、年に最低1回行えばよいと言うのは、法律の不備。現在の法に基づく分析は信頼できない」と指摘した。

 その上で池田氏は、ヨーロッパで普及しているドイツ製、オーストリア製の排ガス濃度連続監視システムの有効性と、廃棄物処理の取組みなどについて説明した。

写真:ごみの焼却と環境保全などを考えたシンポジウム(講演風景)