山口新聞 平成13年6月14日 |
グリーンコープ山口生協は、13日、下関市の松葉1グラム中のダイオキシン濃度は5.59ピコグラムで、全国56地域で四番目に高いと発表した。同生協が加わる生協連合グリーンコープ(福岡市)が、九州、関東、関西などを中心に全国56
地域で行った調査を、下関市豊前田町の国際貿易ビルで開いた報告会で明らかにした。
県内他地域はいずれも、0.8ピコグラム未満で、全国平均を大きく下回った。調査は、サンプルは昨年8月上旬〜9月上旬、県内5地域84ヶ所で採取。環境総合研究所(東京)からカナダの民間専門機関に送り分析した。
県西部地域は、下関市内の20の小学校で採取した松葉から前年より約45%多い5.59ピコグラムを検出した(採取地点は異なる)。この数値は首都圏の都県の平均より約40%高い。
同研究所は、「ダイオキシンの発生源が存在する可能性が高い。一般廃棄物焼却施設の稼働状況など、総合的な点検の必要がある。」と指摘。
東部、周南、中部、県南地域はいずれも前年より減少していた。 調査は、99年度から始まり二回目。「自分の街の環境状況を知ろう」と組合員らが調査費用を出し合い、サンプルを採取した。