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新里春子さんは、長年、学校教師を務めてきたが、定年退職後は織物など沖縄の伝統文化の継承とともに、故郷、読谷村の環境を守り次世代に残そうと熱心に地域の環境問題にも取り組んでいる一人である。 沖縄を始め、離島の廃棄物処理の実態がいかに深刻な問題をもたらしているかに真剣に目を向けるときが来ている。 新里さんは、読谷村内の産業廃棄物安定型処分場からクロルデンなど有害化学物質が検出されたことに対する沖縄県の無責任な対応を厳しく批判している。 こうした地元からの切実な訴えをどう受け止めていけばいいのか、国(環境省)も抜本的な廃棄物政策の見直しを迫られている。 池田こみち 環境総合研究所副所長 ●サンプリングの写真 処分場からの浸出水(ホースから出ている)をサンプリングする 地元住民。事業者はこの水を安全だとして散水しているという。 琉球新報 論壇 2008年10月5日 著者は、読谷村在住の 新里春子さん |