環境省のお粗末極まりない
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気温が一気に真冬並みに戻った週末、以前から決まっていた茶会に出かけるため早起きしてテレビを付けたところ、いきなり、瓦礫の広域処理に関して以下のニュースが淡々と読み上げられた。 4月15日発行の週刊金曜日でも、増山麗奈さんと私とがこの問題を含めて環境省を批判したが、そもそも「批判が相次いで寄せられたため」見直す、ということ自体ふざけた対応と言わざるを得ない。 この問題はあまたある広域処理問題の中でも最も単純でわかりやすい非常識な対応だったのだから、国民各層の批判を受けるまでもなく、瓦礫の量の見直しが行われた時点でさっさと取り下げを決断し、自治体に通知すれば良かっただけなのだ。受け入れなくても返還の必要はないという通達は早々に出しておきながら必要なくなったことを伝えないというのはどういうことなのか。 しかられた子供が仕方なく握ったおもちゃか御菓子を返すようなもので、到底常識ある大人のすることではない。ことほど左様に環境省という役所は非常識で思慮に欠けていると言われても仕方がない。 一方、NHKも人ごとのように今頃こんなニュースを読み上げている場合ではない。さんざん、広域処理が必要だと国民を洗脳してきて、総括もろくにせず、「自分はただ言われたことを伝えただけ」では済まされない。広域処理をしゃにむに推し進め情報操作による世論誘導に荷担してきたことでどれだけの税金が無駄に使われ、必要な支援が遅れたのか、冷静に公共放送としてやってきたことに向き合い、反省すべきである。 せっかく気分転換に茶会に出かける朝から、環境省とメディアのお粗末さにあきれると共に苛立ちを隠せなかった。 一方、神奈川県の箱根町では、100トンあまりの漁網を受け入れ、そのまま処分場に埋め立てるという「支援」を進めようとしているようだが、今更、100トンあまりの漁網を遠く岩手から箱根まで運び処理するのにいくらの税金を掛けようとしているのか、冷静に考えてみて欲しいものである。メディアはことさら放射能汚染のことばかり伝えているが本質はそこにはないことは明らかである。
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