4月22日の東京新聞朝刊に2つの出色のコラムがでていた。
いずれも日本の脆弱な民主主義と忍び寄る国家主義に警鐘を鳴らすものだ。以下に核心部分を引用する。
(1)本音のコラム 宮崎 学 オセロゲーム
................前略
近代以降の歴史を振り返るとき、この国の為政者はこの民度の低俗性増幅させることが自らの権力者としての位置を確保するものと考えてきた。そのために生まれたのが官僚御用達の「言葉」である。そしてその「言葉」に飼い慣らされてきたのがマスメディアである。こうしことから、この国の世論は常に為政者に決定打を握らされたまま揺れるのである。
(2)言いたい放談 宇野淑子 脆弱な民主主義
...............前略
イラク人質事件は、多くのことを教えてくれた。国内でどんなに政府の政策に反対していても、我々は恒に国家を背負うことになる。国家意思に逆らえば非国民扱いされ、猛烈バッシングに見舞われる。思想信条や言論の自由など、わが国の民主主義の基盤は、思いのほか脆弱なのだ。 |