現在、都道府県はどこも財政が逼迫している。大都市も地方もなく未曾有の財政難となっている。大幅な税収、地方交付金、国庫補助が臨めない昨今、最初にすべきこと、塊より始めることは、知事の給与を率先して削減することである。
田中康夫知事の給与が全国都道府県知事のなかで最も低いことを知らない人が多い。
以下の毎日新聞の記事(2004.1.26)を見ると、長野県知事は自分の給与を30%削減し、さらに官製談合疑惑問題の責任を取る形でさらに10%都合40%も削減している。
自分の給与を自ら40%も削減することは、過去から現在、まずあり得ないことだが、未曾有の財政逼迫のなか、知事は自ら率先して給与を大幅に下げた。
たとえランキング最下位でも、この種のランキングなら最下位でも何ら問題ないし説得力ある行為である。地方議会を見ていると、給与に加え政務調査費をもらい、揚げ足取りや何でも反対ばかりの議員が多い。まずして欲しいことは定員の削減と給与の削減である。
それにつけても、知事の旅費やその精算問題を執拗に数ヶ月追っかけていた信濃毎日や朝日新聞長野総局は、まずもって以下の事実を大々的に長野県民に知らせる義務があると思う。
当世給料事情 知事年収の最高は愛知、長野が最低
−−毎日新聞調べ
◇平均は2100万円
〜前略〜
■全国47都道府県知事の03年度年収ランキング■
※単位=万円、百円以下は切り捨て
(1)愛知県 2611.7
(2)東京都 2577.2
(3)兵庫県 2422.5
(4)大阪府 2363.1
(5)千葉県 2300.1
(6)三重県 2263.6
(7)広島県 2259.2
(8)静岡県 2225.8
(9)岐阜県 2203.3
(10)香川県 2182.0
(11)山梨県 2158.3
(12)京都府 2155.4
(13)和歌山県 2149.6
(14)高知県 2148.4
(15)長崎県 2139.7
(16)群馬県 2138.6
(17)愛媛県 2136.4
(18)山口県 2120.2
(19)福岡県 2114.7
(20)神奈川県 2112.3
(21)福島県 2104.7
(22)茨城県 2088.3
(23)秋田県 2075.9
(24)福井県 2073.3
(25)石川県 2072.9
(25)富山県 2072.9
(27)岩手県 2058.5
(28)北海道 2051.6
(29)宮崎県 2051.4
(30)栃木県 2048.1
(31)佐賀県 2042.8
(32)岡山県 2035.4
(33)滋賀県 2034.0
(34)徳島県 2026.0
(35)熊本県 2024.2
(36)埼玉県 2002.5
(37)島根県 1994.8
(38)沖縄県 1992.1
(39)大分県 1981.5
(40)青森県 1967.9
(41)新潟県 1960.1
(42)山形県 1948.0
(43)鳥取県 1945.0
(44)鹿児島県 1933.5
(45)宮城県 1861.0
(46)奈良県 1760.8
(47)長野県 1739.4
毎日新聞 2004年1月26日 東京朝刊
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