2005年5月1日夜のNHK教育テレビは、午後9時からN響アワー、午後10時からの芸術劇場で何と、史上初のウィーンフィルとベルリンフィルの合同演奏会があった。
残念ながら、この合同演奏会は別件があり聞けなかった。
しかし、NHKはその後にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(Berliner Philharmoniker)によって年1回行われている「ピクニックコンサート」を放映、こちらは聞くことが出来た。
ベルリンフィルのピクニックコンサートは、ベルリンの北西地区のシャルロッテンブルク(Charlottenburg)にあるヴァルトビューネ(Waldbuehne)の野外音楽堂で毎年夏に行われている。その野外音楽堂は、私たちが昨年夏、1週間泊まったベルリン動物園駅からバスでせいぜい30分もあれば到着する距離にある。すり鉢状の野外コンサート会場でシャルロッテンブルグの森の中にある。
ベルリンのシャルロッテンブルクで行われるピクニックコンサート
私は2004年8月下旬から9月上旬にかけベルリン工科大学で行われた国際ダイオキシン会議に池田さんと一緒に参加し、論文発表したが、残念ながら2004年のベルリンフィルのピクニックコンサートは、6月27日に行われ、参加することができなかった。
国際学会の合間を縫って、夜、ベルリンフィルのコンサートホールにでかけたが、クラシック音楽の演奏はなく、当日売りのジャズボーカリストのすばらしい歌を聴いた。
NHK教育テレビでは、そのベルリンフィルのピクニックコンサートを正月元旦のウィーンフィルのニューイヤーコンサート並に立体的な映像で思う存分楽しめる。
2004年6月27日のピクニックコンサートでは、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番の第一楽章、第二楽章、同じくチャイコフスキーのクルミ割り人形の花のワルツ、そしてパウル・リンケ作曲のベルリンの風などが演奏された。
私はウィーンフィルのニューイヤーコンサート同様、映像を普通のテレビから音楽を自分の部屋にあるステレオで聞いた。
放映された映像で見ると、ピクニックコンサートの名の通り、野外音楽堂に集まった聴衆は思い思いの出で立ちで世界有数のベルリンフィルの生演奏を楽しんでいた。子供づれあり、花火をしながらのひとあり、食事をしながらのひとあり。それぞれ秀逸なクラシックコンサートを思い思い享受しているのが印象的であった。
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