信濃毎日新聞 5月31日(月)
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「昼休み どこかで」我慢の職員 県施設完全禁煙試行
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県は、三十一日の世界禁煙デーに合わせて、県の施設を敷地も含めて完全禁煙にした。十二月から始まる完全禁煙に向けた「試行」で、庁舎入り口に張り紙をし、来庁者にも禁煙を呼びかけた。
県庁では建物外側七カ所に設置していた吸い殻入れを撤去。「強い意志を持って禁煙しましょう」と記した張り紙を出し、庁舎一階ホールで禁煙ポスターも展示した。地下一階の売店ではこの日から、たばこの販売を取りやめた。
喫煙者が集まる県庁の屋上もこの日午前中は閑散。缶コーヒーを飲んでいた県警本部の男性職員は、ワイシャツの胸ポケットにたばこを入れ「昼休みにどこかで吸えるかどうか…」と我慢の様子。県庁を訪れた東信地方の現地機関職員(36)は「健康面も納得ずくで吸っている。人に迷惑をかけないように注意しており、自分はやめる気はない」と話していた。昼休みに喫煙できる料理店や喫茶店に出掛ける県職員が多くなるとの見方もあり、「歩きたばこなどへの苦情が寄せられないか」と心配する声も出ていた。
一方、前県衛生部長の菅谷昭・松本市長は同日午前の記者会見で、敷地内全面禁煙について「やり方が急進的すぎて、私にはできない」と発言。衛生部長当時、県有施設内の禁煙を進めたが、敷地内全面禁煙は「田中知事にしかできない」と述べた。 |