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長野県施設完全禁煙試行
青山 貞一

掲載日:2004.5.31

 5月31日はWHOの世界禁煙デー。その5月31日、長野県が施設敢然全面禁煙を施行しました。

 今日の午前中、大学のISO14001の環境委員会があり、私(環境管理責任者)から大学の施設、敷地の全面禁煙を提案しましたが、教員で吸っているひとが多く、実現がなかなか困難となっています。

 私は、120枚に及ぶタバコの有害性、国際学会で行ったタバコに含まれるダイオキシンリスク、医療費などの財政負担、禁煙効果、などのパワーポイントがありますので、そのうち、長野県の講堂で県民、職員を含め講演をしたいと思います。

信濃毎日新聞 5月31日(月)
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「昼休み どこかで」我慢の職員 県施設完全禁煙試行
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 県は、三十一日の世界禁煙デーに合わせて、県の施設を敷地も含めて完全禁煙にした。十二月から始まる完全禁煙に向けた「試行」で、庁舎入り口に張り紙をし、来庁者にも禁煙を呼びかけた。

 県庁では建物外側七カ所に設置していた吸い殻入れを撤去。「強い意志を持って禁煙しましょう」と記した張り紙を出し、庁舎一階ホールで禁煙ポスターも展示した。地下一階の売店ではこの日から、たばこの販売を取りやめた。

 喫煙者が集まる県庁の屋上もこの日午前中は閑散。缶コーヒーを飲んでいた県警本部の男性職員は、ワイシャツの胸ポケットにたばこを入れ「昼休みにどこかで吸えるかどうか…」と我慢の様子。県庁を訪れた東信地方の現地機関職員(36)は「健康面も納得ずくで吸っている。人に迷惑をかけないように注意しており、自分はやめる気はない」と話していた。昼休みに喫煙できる料理店や喫茶店に出掛ける県職員が多くなるとの見方もあり、「歩きたばこなどへの苦情が寄せられないか」と心配する声も出ていた。

 一方、前県衛生部長の菅谷昭・松本市長は同日午前の記者会見で、敷地内全面禁煙について「やり方が急進的すぎて、私にはできない」と発言。衛生部長当時、県有施設内の禁煙を進めたが、敷地内全面禁煙は「田中知事にしかできない」と述べた。