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北御牧村の写真プロジェクト展
青山 貞一

掲載日:2004.6.6

 長野県北御牧村が市町村合併で東御市となることに関連し、全村民参加の北御牧村写真プロジェクトが梅野記念絵画館において2004年6月5日から6月20日まで開催される。

 私はこの1年、何度か北御牧村を訪問していたが、開催日にあたる6月5日、梅野記念絵画館を訪問した。

 北御牧村写真プロジェクトは、村民ひとりひとりが思い出の写真を持ち寄り、絵画館に展示するもの。北御牧村の人口は約5400人、そのひとりひとりが1枚の写真をもちよっている。

 部門は、第一部門、村民一人の写真「未来に残したい北御牧の風景」、そして第二部門は、「作家とのコラボレーション(共同製作)」である。そして第三部門は「テーマ別展示」である。

 どの部門も、どうしてどうして、すばらしい写真、楽しい写真がたくさんあった。

 旧北御牧村は、下の写真にあるように、何しろすばらしい景観、景色、風景の宝庫。長野県を訪問したらぜひ、一度、訪れて欲しいスポットである。

 それにしても、市町村合併によって、北御牧村と言うすばらしい村名がなくなるのは、至極残念である。私は北御牧村に来ると、明神館という村営宿泊・レストランで「馬油」を買っている。この馬油は、切り傷、火傷などによく効く薬だが、まさに北御牧村はその昔、牧場だったそうだ。

 田中康夫知事は、市町村合併に反対している。私も同感だ。日本の平成の大合併は、市町村合併はどう見ても、マイナスの方が多そうだからだ。そもそも、これほどハコモノ行政が指弾されている最中、総務省(旧自治省)は、ハコモノ建設を推進する合併特例債を合併推進のエサとしている。まさにここでも懲りない総務省、国の姿勢が見える。

絵画館から見る北御牧村の風景
ひとりひとりが持ち寄った写真 梅野絵画館館長(右)と懇談